未練、想い【五条悟】

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五条side続きます。




2人が帰った後も飲むのをやめない。




「ねー、ほんとにやめとこうよ。」

『…まだいける』




はぁー、僕の知らないAはこんなんだったわけ？
なんで2人とも今まで教えてくれなかったの？




『五条…ごめんね、』

「それさっきも聞いたよ。僕もごめんね。」




何度も同じ話を繰り返す。

さっき硝子が言った大好きな悟くんが頭から離れない。
でもAに触れることができない。こんな状況で触れていいのかわからなくて。




『……臭いからシャワー浴びてくる』

「！…危ないって、」

『……五条？』




転びそうになるところを腕を掴んで抱き寄せた。

こんな状況で放っておけない。
でもこの状況を利用しないと。




「Aは僕のこと好き？」

『は？！なにそれ、聞かないでよ』




徐々に声が小さくなって、耳まで真っ赤にしていく。
もともと飲み過ぎで真っ赤だけど。




『……すき。忘れたことない、よ』

「かわいいね、教えてくれてありがとう。」

『……五条は？』




「五条は私のこと好き？」と至近距離で尋ねられて、

「好き」と伝えたいのに、意地悪したくて、




「さー、好きだと思う？」

『五条の馬鹿野郎、人の気持ち弄んで罪は深いぞ、』




額にちゅっと口付けするとモゾモゾして




『……私ね、五条のちゅーすごい好きだったよ。誰よりも上手い…』

「ふーん、僕以外に誰としたの？誰と比べてるの？」

『……内緒。』




突っ込みたい事は山ほどあるけど、理性爆発寸前。
帰らないとやばい気がする。




「さ、僕も部屋に帰るよ。おやすみA。」

『……おやすみ、』




ベッドまで手を引いて、ベッドに腰掛けるところを見届けて部屋を出た。




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