未練、想い【五条悟】 (ページ11)

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……部屋に戻って、さっきの事を話したくて硝子に連絡する。

《ごめん、今日寮じゃなくて家に帰ったんだ。
また明日詳しく聞かせてくれる？》

と返事が返ってきた。
わかった、おやすみ。と返事をしてベッドにダイブする。

あれだけ言いたいこと山ほどあったのに全然話せなかったな。

夏油はいるかな？もうこんな時間だし寮に泊まると思うんだけど……

とりあえず誰かに聞いてほしくて夏油に連絡した。

《起きてるよ、部屋まで行くから待ってて。》

しばらくしてノックされて夏油が部屋に入ってきた。

『ごめんね、こんな時間に。』

「構わないよ。で？悟に会ったんだ。」

夏油もシャワー浴びたのか少し濡れてる髪が色っぽい。

『あ、うん。でも逃げて来ちゃった。』

「……まあなんとなく想像つくよ。」

『今日ため息しか出ないなぁ。しんどい……流石に明日からの仕事中はちゃんとする。』

「悟も仕事中は普通に接してくれると思うよ。」

『そうだね。』

私も教師として自覚持ってやっている。
仕事中は普通にしたい、普通でいい。

『ごめんね、こんな時間に呼んで。』

「何年も同じ話題に付き合ってるんだから今更謝ることないよ。」

硝子と夏油にはずっと五条の話を聞いてもらっている。
……もう10年以上も。

「じゃあまた明日、おやすみ。」

『おやすみ、ありがとね。』

「それと、男は何歳でもみんな獣だから気を付けたほうがいいよ。」

と、ジェスチャーで胸元を指さされる。

言われるがまま胸元を確認すると、部屋着のファスナーが少し開いていた。

『ごめ、……お見苦しい物をすみませんでした。』

「私は気にしないよ。一夜過ごした仲だし。」

「黄色って意外だね、かわいいよ。」と言いピースサインをして部屋を出ていった。

『見たな馬鹿野郎！』

6年くらい前、2人で飲みに行って帰れなくなってホテルに泊まった記憶。

……酔い過ぎ注意だね。

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