鴉:第78話ー! ページ34
〜 No side〜
『一連の爆破テロ実行犯である
籠森恭也容疑者が、今日午後
警官によって射殺されました』
『日本政府はこの事件を
重く受け止め____...』
鴉「あらま...」
鴉は南の島の一軒家の中で
ビールを片手にテレビを見ていた
鴉「梟也逃げ切れなかったかー...
まー、アイツ要領悪いもんなあ...」
鴉「それより...」
鴉はそう言いながらバックの
中から小さい箱を取り出す
鴉「家出る時にうっかり
持ってきちゃった"コレ"...」
鴉「どーしたもんかなー...
返そうにも梟也死んだし」
鴉「捨てようにもコレは...
う〜〜〜〜〜〜〜〜ん...」
ーポイッ
鴉「ま、いーや!
今度考えよ!」←
その頃東京駅では多少は
避難の準備がされていたが
もう賑やかさを取り戻していた
二人は部下の処理が終わるまで
ホームのベンチで話していた
功「すみれに変装させて!!?
梟也を背負い投げして!!?」
功「ははっ、すごいな
Aの行動力は!!!」
「あの爆発で無傷な
義父様も大概じゃない?」←
功「まあな!!!見るか!!?
私のスタントシーン!!!」←
「見ないよ、てか
誰が撮ったの?」←
「まったく...」
「私や燕を騙す為だけに
あんな演技をしたの?」
功「真昼にも
知らせていなかったからな」
功「実際、説明するより
早かっただろう?」
「じゃあ結局」
「兄様は義父様のコマ
として利用されただけ?」
功「そうだ、と言ったら
"妹ちゃん"は怒るのかな?」
功徳は目を閉じて微笑むと
Aは目をそらす
「...別に、義父様が
そういう人なのは
知ってるから」
「ジャマな兄様を処分したい」
「...ならその死を
有効活用したい...」
「それだけなんでしょ?」
功「万物には適した"用途"がある
正しく使われて始めて存在意義が
生まれるものだ」
ーすっ
功徳はAの頰に触れ
その手を滑らせて、服の
中にあるネックレスの
チェーンを触る
功「これも」
そのチェーンは少しだけ短くて
きつかった、まるで首輪のよう
「何コレ...一番短いタイプじゃん
この長さだったら明らかに...私が
つけにくいって分かるでしょ?」
「...ホント...」
Aの頭の中に浮かぶのは
最期に嬉しそうに微笑む梟也
「兄様らしいや...」
その後功徳は部下を連れ帰ると
代わりに嵐が来た
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作者名:スカーレット | 作成日時:2019年3月27日 13時