ゆったりは壊される ページ6
ーホテルー
〈Mr,ダルメシアside〉
心地よい休日の午後。
僕は談話室のカーペットの上に寝っ転がって、日向ぼっこをしていた。
すると何処からか聞こえてくるドタバタという足音。心地よさを壊す、断末魔の叫び…ではなくて、多分ジャックの叫び声…。
でも可笑しいなぁ…ジャックならさっき、意気揚々と出かけていったはずなのに…。
散歩なら僕も行きたかったのになぁ〜。
そんな呑気なことを考えていた僕だけど、その考えはジャックが開けた扉のバタン‼という大きな音によってかき消された。
台風のような勢いで入って来たのはやっぱりジャック。何やら黒いものを抱えていた。
ダルメシア『ジャック、おかえり〜』
そうのんびりと話す僕とは対照的に、ジャックは早口でこう聞いてきた。
ジャック『ダル！
まだみんなは帰ってきてない？ハーデスは？Mr,Vは⁉』
ダルメシア『休み組はみんなホテルにいるけど、リクルート組はまだ帰ってきてないよ？もちろん、ハーデスもMr,Vもまだ帰って来てない。
でも一体どうしたのさ。』
すると、ジャックは思いがけないことを言ってきた。
ジャック『この間の子、俺の前に現れた‼』
その言葉が一瞬で僕を3日前へと引き戻す。
ダルメシア『この間の子って、あの不思議な子？
もしかして、その抱えている黒いやつがその子なのか？』
ジャック『あぁ、間違いないよ』
ダルメシア『驚いたなぁ…まさか本当に現れるなんて…。とりあえず、僕は今ホテルにいるメンバーを呼んでくるよ』
ジャック『ありがとう』
------------------------------------------------------------------
それから僕は、大急ぎで休み組のスカーとヴェールを呼びに行った。
この2人は3日前のリクルーティングにいたメンバーだから話が早い。すぐに談話室に集まってくれた。
そして始まったのが…
ヴェール『いつまでその子を抱えているおつもりですの？ジャック？』
ヴェールの御説教タイム。
ジャック『いや…その…どうしようかと思ってさ…』
ジャックも負けじと言い返す。
だけどヴェールには敵わないだろう。
ヴェール『どうしようかと思うくらいなら、ソファーにでも寝かせたらどうですの？そんなに長い時間を、レディに触れているなんて失礼ですわ‼』
ほらね？
ヴェールのあのテンションで言われると辛いんだよなぁ…。ジャック、完敗ww
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 61人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
スペード(プロフ) - いつも素敵な、作品を読ませてもらってます。更新、大変だと思いますがこれからも頑張ってください！ (2016年10月11日 21時) (
レス) id: b4e230976c (このIDを非表示/違反報告)
ヴィオラ - Jさんへ。ご指摘ありがとうございました。普通に入力ミスです。直しておきますね！これからもよろしくお願いします！ (2016年9月26日 23時) (レス) id: 5e03c6ee4b (このIDを非表示/違反報告)
J - 勘違いだったらすいません、saidじゃなくて、sideじゃないんでしょうか…。 (2016年9月26日 22時) (レス) id: 3245dff5ee (このIDを非表示/違反報告)
D&アニオタ - 私、ジャックハート好きなんです！ 更新楽しみにしてます！ 頑張って下さい。 応援してます (2016年9月6日 20時) (レス) id: e287c36ac7 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ヴィオラ | 作成日時：2016年8月12日 11時
