理想と現実３

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「着いた！！」



と海人が嬉しそうにしている



「久しぶりね〜」



と廉ママとお母さんが



旅館を嬉しそうに見渡している



わたしたちはあまり覚えてないけど



小さい頃に何度か来ていたみたいだ



「部屋は２部屋だからどうする？」



「子供と大人でいいじゃん」



と海人が言うと



「あんたたちもう子供じゃないんだから



女の子と同じ部屋ってダメよ、



ね、Aちゃん？」



「あーそうかな、わたしはお母さんたちの部屋行くよ」



「え〜せっかくの旅行なのに



部屋別々とかやだ！」



と海人が叫ぶ



「お前いつまで子供みたいなこと言ってんねん



別に寝るまでは遊びに行けばいいやろ」



「そうそう、ご飯も一緒に食べるし



寝るときだけだから、海人」



海人は納得してなさそうだけど



これは決定事項みたいで



この話は終わった



「海人、部屋でたくさん遊ぼうね」



と言うとわたしの腕にぎゅっと抱きついてきた



海人にこんな風に甘えられるのは



久しぶりだった



「あとでそっちの部屋行くね！」



とお互いの部屋の前でわかれた







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