ボクは君が一番 ページ6
テリーside
お昼休みってこんなに長いっけ…?
意味不明な事に、心臓がバクバクいってる。テリなら自分にはなんともないから吃驚してるだろうな…
ソウ「…テリーくんとテリくんは、怖がらせ大会…自信ある?」
「ある…訳ないよ。」
テリ「ボク達開会式で皆に笑われて…すっごく傷ついたんだ…」
ソウ「そうなんだ…」
テリ「『顔で数えるんじゃなくて、体で数えるんだ』だって。まるで兄弟関係なく一人が居ないみたいに言われてるようで…」
ソウ「そっか…」
そっか、とさっきと同じ様な返事をするソウはニヤッと口角を上げた。
「なんで笑うの」
ソウ「よし、テリーくんテリくん…これは使える」
テリ「?何に?」
ソウ「決まってるじゃん。怖がらせシュミレーターだよ。」
怖がらせシュミレーターって、怖がらせ学部にあるやつだっけ?
でもそれが関係ある?
ソウ「怖がらせシュミレーターは、最後の種目に出てくる。もちろん難易度は最高レベル。おもちゃを一回踏んだり、気づかれなければそれはもうアウト。」
テリ「そんな!そんなの無理だよ!」
ソウ「ニヤッ…それは違うよ。」
テリから珍しく出る弱音に、すぐさま反論する。
ソウ「さっきテリくんは『顔で数えるんじゃなくて、体で数えるんだ。』って言ったよね?それだよ、それそれ!テリくんとテリーくん、"二人は一人"を演じたらいい!」
「二人は一人って…どういう事?」
ソウ「言葉と全く同じ意味だよ。顔を後ろ前に並べて、足を人間の様に二本に分けて見せる。そしたら…実際は人形だけど、人間はモンスターだと、恐怖の元凶とは気付かない!!」
「でも、気付かれなけりゃアウトなんでしょ?」
ソウ「そうだよ。私が言いたいのは、人形が起きる、人形に近づく、それと同時に足を元の本数にして頭の位置も横にして…そしたら人間じゃないってわかるでしょ?それを確信した次は…人形の叫び声が聞こえるよ。『キャァアアアアア!!』ってね。」
テリ「すごくいい案だけど、そんなに上手くいく?ボク達正反対だし…」
ソウ「そう?なら…キミ達二人の得意な事は?」
「ボク達が得意なのは古典的なマジック…かな?」
ソウ「へぇ!」
やってみて!とすぐに興味を持ってくれる。
ボク達は前にマイクに見せたトランプのマジックを披露した。
一つの小さな拍手が聞こえた。
ソウ「すごい…!!私マジックとかやった事ないよ!」
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ソウネ - はい!すいません…3話更新時に外しました!忘れないように気をつけます! (2020年6月5日 20時) (レス) id: a0b6f5dce1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ソウネさん | 作成日時:2020年6月5日 14時