うぶらぶ (ページ47)

今日:2 hit、昨日:5 hit、合計:21,830 hit

45 ページ47

恭平くんが私の前に座る。
対面で話すの初めて…緊張する

『こんにちは。恋愛相談室です。』

私が言うと、驚いたような顔をした。

恭平「あ、どうも。それで…えっと」
『なんでも答えますので、お気軽にご質問お願いいたします』

恭平くんの前でここまで敬語いるか？と自問自答をする私。
恭平くんも、そう思っていたのか

恭平「いつもどおりでええで」
…

『わかった。どしたん？』

敬語を使わなくていいのかどうなのか…でも、ルールには無いからいいや

恭平「好きな子がいまして、、」
『恭平くんの方が敬語やん』

敬語の恭平くん珍しいな。いつもはタメなのに

恭平「それは、そうと。好きな子がいまして、、でもその子に振り向いてもらえる気がしなくてどうしたらいいと思う？」

猫みたいな恭平くんは、今日だけ子犬のような可愛らしさがある。

ってか、恭平くん好きな人いたんだ…
だれだろって…聞けるか！そんなこと

『………好きってつたえてみたら？そしたら…それなりに意識すると思うよ。』

私なりに考えて提案した。
好きって言われて意識しないほうが無理だと思うし…
私の経験上

恭平「好きっていうか…」
『うん』

急に黙っちゃった…なにか考えさせちゃうことをいったのだろうか？

頭をかき、正面を向く。

恭平「……俺の、、、…」
『ん？』

ここまで真剣な表情をしていると思わずに、のんきな声をあげる自分。

恭平「俺の…特別になってくれませんか？」
『……』

周りが皆んな私達の方を見る。中にはヒソヒソ話す声も聞こえたり、黄色とピンクが混ざりあったような声を上げる人たちもいる。

恭平「Aちゃん？」

この状況でふることなんてできないよ…

『…よろしくおねがいします…』
恭平「え？まじで？」
『……』

周りは皆、おめでたい雰囲気になりつつあるが…
私の中は曇り色だ。

訂正しなきゃ

『ごめん、きて』(小声)

私は、恭平くんの服の裾をつかんで、あるきだす。
恭平くんがなにか言っているようだけど、、構わず歩く。

周りになんて言われても…

　