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07:敵味方 ページ8

「では火神君の属性を教えてください」



「"火"だ」



「名前のまんまですね」



ダメ出しを受けた火神だが、黒子はわかりやすく説明していく。すると火神も少しわかった。




「まあ…どんな魔法を覚えるのかは、人それぞれですし、魔力の関係もありますね…基本は個人差がありますから…大体はこんな感じです。レベルが上がっていけば火神君も魔法を覚えますよ」



「ありがとうな黒子。……ところでお前、魔法に詳しいようだが…どこから来たんだ?」



さりげに聞いてみた火神。今ならそんなに怪しまれずに聞けるだろう。

もの柔らかな口調で、子供のように聞いてみた。




「ここよりずっと遠くです。……もう戻れないぐらい…遠くです」



「王都じゃないのか?」



「違いますよ。王都がどこにあるかは知りませんが…僕はずっと西から来ました」



それを聞いた火神は安心した。が…直ぐに次の疑問が浮かんだ。



(じゃあ黒子はなんで魔法使いでありながらも、王宮に徴収されなかったんだ…?)



目の前の水色の髪の青年は首をかしげる。



(まさか…嘘をついてるのか?)



「火神君?」



(そのわりには世間を知らなすぎるな……王宮にいたんなら…あり得るが……西から来た…あの言葉を聞いた黒子の反応…。まさか…こいつ…───)



「火神君!」



バコッと杖で殴られた火神。しかも杖には鉄の飾りがついているので…───。












「いっ…てぇぇぇぇ────ッ!!」



「火神君が人の話を聞かないからですよ。何度も呼び掛けたのに返事をしなかったから」



悪気はない顔の黒子。寧ろ起こしてやったんだから感謝しろと言う顔だ。



「テメェ…」



殴りたい。

そんなに衝動と共に溜飲が喉まで来たときにそれは不意に聞こえた。




「僕の詮索をいつまでするのですか?」







「へ…詮索……?」



(まさかバレたのか…!?)




ダラリと汗をかく火神。焦りはなんとか隠したものの…視線は隠せなかった。

むしろ探りを入れられてるかんがわかる。黒子はジッとその目で火神を見ていた。迷いも隠し事もない澄んだ水色の目。




「貴方たちが僕を嗅ぎ付けてると直ぐにわかりましたよ。でも…───」











黒子は顔を伏せ再びあげると、ニコリと笑い火神に触れた。












「僕は魔法使いですが君たちの敵じゃありません。カントクさん達とお話をさせてもらえませんか?そうしたら僕のことがわかるはずですから」



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ミコト宮地(プロフ) - あれ…この話前niconicoで見たことある…初めのプロローグ。 (2014年10月13日 21時) (レス) id: 310942e7e1 (このIDを非表示/違反報告)
ののん*(プロフ) - とてもおもしろいです!心読み少女の夏休みも、更新楽しみにしてますね! (2014年4月23日 16時) (レス) id: 671cb3fac6 (このIDを非表示/違反報告)
びんこ - このお話が好きです! 頑張ってください (2014年4月19日 21時) (レス) id: a7e9759f2a (このIDを非表示/違反報告)
闇竜(プロフ) - とても面白いです!更新頑張って下さい! (2014年1月30日 18時) (レス) id: dccfe97d53 (このIDを非表示/違反報告)
ハリネズミ@まるてと。嫁(プロフ) - わぁ~新作ですね(*´∀`)!!!!楽しみにしてますヾ(〃'v'〃)ノ (2013年7月3日 21時) (レス) id: 1d5613e612 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゲームを作りたい月影 | 作成日時:2013年7月3日 19時

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