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05:探り ページ6

重い表情のまま。

唖然としていた火神はそれでも食いついた。



「でも魔法は誰だって使えるはずっすよ?もしかしたら黒子は属性が…」



「私の"目"…忘れたの?」



「あ…」



彼は思い出したのだ。

彼女が…リコが特別な目を持っていることを。その目の情報が正しいことを。




「私の目は相手の情報を読み取るの。黒子の属性が火なら別になにも言わないわ。だって属性にみあった魔法は誰だって使える」



「けど…」とリコは続けた。




「黒子君は…"闇"と"無"だったのよ。それが何をいってるかわかるわよね?」




「……他属の魔法は使えないってことだよな…です」



「そうよ。この世界では自分の属性魔法はピンからキリがあるけど誰もが何かしろの魔法は使えるの。でも…。それはあくまで属性内での話」



息を吸い込み、言葉は続く。



「火の属性の人は火以外の魔法は決して使えない。使えるのは理を知る魔法使いだけ。でも、魔法使いは王族のもとに徴収されてしまっている。黒子君が魔法使いなら…私たちは気を付けなきゃいけないのよ。わかるわよね火神君…」



「わかってるっす…つまりは黒子にさりげに聞けって言うことっすよね」



「バレたらお仕舞いだから気を付けてね…」



「……うっす」











リコに言われて目の前が真っ暗になった火神は、重い足取りのままリコから離れて黒子の部屋にいく。

部屋に近づくにつれてさらに重くなった。


気が…進まない。







(もしこいつが王族のスパイなら…殺るしかないのか…?)



「火神君?」



「───っ!?」



背後に黒子の声が聞こえた火神はとっさに後退りをし、腰に備えた剣を抜こうと構えた。黒子は其を見て息を飲む。



「───…黒子か…。ったく…脅かすなよ」



「すいません。火神君がなにかを考えていましたし…僕は火神君がいたから部屋にはいれなくて…」



「あ…わりぃ…」



ポリポリと頭をかくと、黒子は扉に手をかけた。



「そう言えば僕になにか用事があったから来たんじゃないんですか?」



「へ……?あ…あぁ…ちょっとな」



「立ち話もどうかと思いますので、よかったら部屋で話しませんか?」



黒子からの誘い。もしかしたらコイツの正体ぐらいはわかるかもしれないので火神は頷いた。







これは希にないチャンスなのだから。



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ミコト宮地(プロフ) - あれ…この話前niconicoで見たことある…初めのプロローグ。 (2014年10月13日 21時) (レス) id: 310942e7e1 (このIDを非表示/違反報告)
ののん*(プロフ) - とてもおもしろいです!心読み少女の夏休みも、更新楽しみにしてますね! (2014年4月23日 16時) (レス) id: 671cb3fac6 (このIDを非表示/違反報告)
びんこ - このお話が好きです! 頑張ってください (2014年4月19日 21時) (レス) id: a7e9759f2a (このIDを非表示/違反報告)
闇竜(プロフ) - とても面白いです!更新頑張って下さい! (2014年1月30日 18時) (レス) id: dccfe97d53 (このIDを非表示/違反報告)
ハリネズミ@まるてと。嫁(プロフ) - わぁ~新作ですね(*´∀`)!!!!楽しみにしてますヾ(〃'v'〃)ノ (2013年7月3日 21時) (レス) id: 1d5613e612 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゲームを作りたい月影 | 作成日時:2013年7月3日 19時

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