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【大我】
北斗の部屋に行けば、北斗は色々な言葉を教えてくれる。
だから、それが作詞に影響してくるんだけどね。
毎日のように北斗の部屋に通ってた時、北斗からある質問をされた。
北斗「京本はこの村に来るまで辛かった?」
俺は正直にホワイトボードに『つらかった』と書いた。
北斗「そっか。やっぱり、俺らは一緒なんだな。同じような境遇の人たちが一緒に集まって共に生活する。これに意味があるのかないのか俺には分からないけど、神様が普通の生活を遅らせてくれてるんだろうね。」
京本『今、おれはすごく楽しいよ。おれ、本当のねんれいよりも学校にあまり行っていないから漢字とか言葉とか分からない事が多いんだよね。でも、それを一つ一つ教えてくれる人たちが北斗とかこの家の人たちだもん。」
北斗「....俺、誰にも自分がこの村に来るまでの事を話したことがないんだ。」
京本『どうして?』
北斗「....怖いの。皆、辛い経験をしてきてるから俺のことを軽蔑しないってことは充分わかってるんだけどさ、俺にもわからない恐怖が体の奥底から湧き出てきて過去を思い出す事が怖いんだ。」
そう言った北斗は下を向いて、涙を流した。
北斗「ごめんっ....。俺が泣いたら、京本が困るよね。」
そんなことない、って伝えたくて俺は首を横に振った。
北斗もまた首を横に振り返して、「俺が悪いんだ。」と涙ながらに呟いて。
この場所に来て初めて見た涙は一番、感情が掴みにくいと思っていた北斗だった。
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Nana6022(プロフ) - わらわそうさん» 突然、休んですみませんでした!ちょっとどんな風に書けばいいかわからなかったもので...。これからもぼちぼち進めていきますのでよろしくお願いします! (2020年9月29日 1時) (レス) id: e4a4cd1e16 (このIDを非表示/違反報告)
わらわそう(プロフ) - 久しぶりの更新ありがとうございます、とても嬉しかったです! (2020年9月29日 0時) (レス) id: 8ec50a30ac (このIDを非表示/違反報告)
みく(プロフ) - 続きが気になるのですが、もう更新されないのですか? (2020年9月4日 2時) (レス) id: cb5352d413 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Nana 6022 | 作成日時:2020年7月5日 23時