二十二 ページ22
「…では、各自持ち場に行くように。」
学園長室に着き、まず最初に言われたのは"オオマガとドクタケが手を組み、
そして言い渡されたのは、阻止計画──
利吉さんの情報だと、学園を爆破し、土地だけを手に入れようといているよう。
『…なら、簡単ね。』
「…Aちゃん?」
『あぁいえ、気にしないで下さい』
「…そうかい。で、この部屋は……」
いけないいけない。今は話に集中しなきゃ。
「情報提供しに来たよ。」
…来た。
「!…昆奈門さんでしたか。所で、情報とは?」
「これだよ、はい」
という手渡しするような声で私に高速で紙を
一秒でも取るのが遅れてれば手を切っていただろう。
「…相変わらずAちゃんは凄いね。流石昆奈門さんの子だ」
『あれと一緒にしないで下さい。』
後利吉さん自分に渡されるのかと思ってた。絶対。
「はは…」
「全く…誰がこんな辛辣に育てたの?」
『育児放棄したお前が言うな。』
そう言い苦無を投げつけるが避けられ、私の手に握られて居た。
『!ッ……』
───私の好きな金平糖と、少しは休んで 寂しい思いさせてごめんね。
と書かれた紙を一緒に───
『っ…ふッ……』
あぁ、本当に─
『育児放棄したくせに…っずるいよ…ッ』
ちゃっかり私の事見てるんだもん……ほんっとに…ずるいよッ…
もう、会った時から我慢してたのに…我慢できなくなっちゃったじゃん…
──溢れ出す涙を止める術は、もう、見つからない。──
…NEXT,
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