沈黙を破った声 ページ39
「…私なんて生まれてくる価値、なかったと思うんだけど。」
私は笑う姉に向かってそういった。
「…え。」
お姉ちゃんの表情が真顔になった。
「だってしょうでしょう?
悪魔から生まれたくせして
悪魔っぽくないだなんて…。
悪魔なのか、人間なのか、その他の種族なのかさえも不明のままなんだよ?」
「………。」
「そんなやつが生きるくらいなら
お父さんが生きていてくれた方がよっぽどよかったのに…」
お父さんはエリにこんなことをいわれていたんだ
「貴様の子供の命か、貴様の命、どちらかをお父さんに渡せ。」
…と。
お父さんは何を思ったのか私をいかしたらしい。
そんなこと、しなくてもよかったのに。
「…鈴花はさ、吹花に会っても何もわからなかったの?」
「…え。」
「…ふふ。なんでもないよ。
ただ………。」
そこまでいうとお姉ちゃんは言葉をつまらせてしまった。
また沈黙が訪れた。
「…もう一度だけ、チャンスをあげる。」
沈黙を破ったのはお姉ちゃんのそんな声だった。
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みさにゃん - 鈴鹿様。↑さん» 確かにそうですね! 「ふちゃん」ってなんだか言いにくいですね…。 ふーちゃんに変えようかな。 コメント、ありがとうございました! (2018年5月20日 8時) (レス) id: c5bd0dfafa (このIDを非表示/違反報告)
鈴鹿様。↑ - ふちゃんなら、ふーちゃんの方が言いかもね^^ (2018年5月19日 23時) (レス) id: c09967143a (このIDを非表示/違反報告)
みさにゃん - 同じコメントを二回打ってる…;; すいません! (2018年5月19日 21時) (レス) id: c5bd0dfafa (このIDを非表示/違反報告)
みさにゃん - miyu.さん» あわわわわ…!! ありがとうございますっ! 面白いといっていただき、私は今、凄く嬉しいよー! 更新、頑張っていきます! (2018年5月19日 21時) (レス) id: c5bd0dfafa (このIDを非表示/違反報告)
みさにゃん - miyu.さん» あわわわわ…!! ありがとうございますっ! 面白いといっていただき、私は今、凄く嬉しいよー! 更新、頑張っていきます! (2018年5月19日 21時) (レス) id: c5bd0dfafa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みさにゃん | 作成日時:2018年5月7日 17時