転校生は本物の悪魔なようで

夢 ページ28

今日はとりあえず近くのお店で買ってきたお弁当をレンジで温めて食べた。

最近、面白いテレビもやってないなぁ…。
ピッピッとチャンネルをかえながらそんなことを思っていた。

『そろそろ梅雨入りをするかと見られております』

え？もうそんなじきなんだ。
　私はゴロリとソファーに寝転がって
背伸びをした。

梅雨入りは嫌だな。
梅雨とか毎日がいつも以上に憂鬱になるんだけど…。

そう思ったのを最後に私は眠りについた。


＿＿＿＿ここは…?
あれ？確か私ソファーの上で寝た筈なのに…。
そこは真っ暗な空間。
どこに壁があるのかさえもわからない。
いや…もしかしたら壁なんてなくて、永遠と続いているのかもしれない。
…近くに壁がある可能性だってある。

「…………吹花。」
そこにひっそりとたっていたのは鈴花だった。

「…あれ！？なんで鈴花が此処にいるの？」

「………。」

「…鈴花？」

「………………て。」

「……え？」

「お願い…助けて。」

そう鈴花は言い残して暗闇へと足を進めていった。
「…ちょ！？鈴花！？
待ってよ！
鈴花＿＿＿＿＿!!」

ドサーン！

「…ったぁいーーー！？」
ソファーから思いっきり落っこちて目が覚めた。

…てか、なんなの？さっきの夢。
夢の癖に…めっちゃ覚えてるんですけど…。

なんか鈴花が助けを求めてた夢だよね？
変な夢だな…本当…。


私はその時、特にその夢のことは気にしなかった。

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