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行きたい所は二ヶ所。
最初に行きたい所は
「ただいま〜」
久し振りに実家に帰った。
「どうしたの？急に。電話してくれれば良かったのに」
いつもと変わらない母さんの顔を見て
どうしてか
泣きたくなる程にホッとした
「いや、ちょっとね。お届け物っていうか…。コレ。食べて」
包みの中から二つの内、一個を出してテーブルの上に置けば
目を丸くして
「ちょっと、何？珍しい事もあるもんだね〜お父さん！ちょっと来て！」
奥にいた父さんを呼ぶから
「ちょっと、まあ、なんて言うか、少しだけなんだけど、味見してみて」
気恥ずかしくて早口で言って
バタバタとお皿やら箸やらを用意する背中に
「俺は良いからさ、…なんかね…まあ、たまにはね。こう言うのも良いかなって思って。」
奥から出てきた父さんと、珍しく３人でテーブルを囲んで
「食べ物と作った人に感謝して、いただきます」
祖母から教わった食事の前に必ずそう言って食べてたらか
つい、口に出てハッとする
「そうだな。食べ物と作った人に感謝する心は大事だな…いただきます」
父さんが穏やかにそう言いながら
箸をつけるのをジッと待つ
「どう？…」
何かの試験を受けてるみたいに緊張する
「……。美味い。」
ホッとしていると
「塩がもう少しだな」
ニヤリとして言われる
「塩か〜っ、良いと思ったんだけどな」
肩の力を抜いて二人と一緒にテーブルを囲んで。
この時間が
いかに貴重で幸せな時間か知ってるから
時間を味わうようにして
二人の顔をじっくり見て
聞き慣れた声を聞く
真綿に包まれるような安心感
この中では
俺は子供。
ふふっと笑みを漏らせば
「次は連絡しろ」
優しい両親の想いを感じた。
「泊まって行くんでしょ？」
「朝早いんだけどね。」
そんな会話をしてリビングでほんの少し窮屈な思いをしながら休んだ
実際、寝たのは数時間
起こさないようにそっと起きる
まだ、日の出前で薄暗い
冷蔵庫の中からもう一つの包みを出して
温めてから大事に包んで
「行ってきます」
こっそり玄関を出た
車で走る事15分
目的地に到着
砂利の敷かれた駐車場に停める
「まだ、大丈夫。」
大分明るくなった空を見上げて
階段を駆け上がる
「はっ、はっ、はっ、…」
俺の吐く息の音が響くのを聞きながら
更にその上を目指した
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ひろ(プロフ) - 波智さん» 波智さん♪コメありがとうございます♪( ´ ▽ ` )波智さんのお心に響くもので良かったです〜。ご縁を頂いて、この、小さな物語を読んでくださって嬉しいです♪はいっ。ヽ(´▽｀)/波智さんに楽しんで貰える様な物語をお届け出来るように頑張ります♪ (2018年4月6日 0時) (
レス) id: e0ad014850 (このIDを非表示/違反報告)
波智(プロフ) - こんにちは、ひろさん。完結ありがとうございました。メンバー五人それぞれの想い、そしてひろさんの温かな優しいお話を読むことができて感謝しております。ひろさん本当にありがとうございます。これからも、ひろさんの描く温かなお話お待ちしております。 (2018年4月5日 20時) (レス) id: 9aff2b762e (このIDを非表示/違反報告)
ひろ(プロフ) - 黒衣さん» 続き）黒衣さんが紡ぐ温かくてキラキラの５人の物語にキュンキュンしながら、黒衣さんとキャッキャしたいです〜♪(=´∀｀)人(´∀｀=)♪いつか。黒衣さんと一緒に海を見に行けたら。そんな事を夢見ながら、またポチポチ頑張りますっヽ(´▽｀)/ (2018年4月5日 9時) (レス) id: e0ad014850 (このIDを非表示/違反報告)
ひろ(プロフ) - 黒衣さん» 黒衣さん♪うわ〜ん、1コメありがとうございます｡ﾟ(ﾟ´Д｀ﾟ)ﾟ｡凄く嬉しいです〜。そして、ツクでご縁を頂き、私は幸せ者ですっヽ(´▽｀)/いつも温かな言葉で前へ進む力を与えてくださって、なんとかここまで来る事が出来ました♪感謝いっぱいです♪ (2018年4月5日 8時) (レス) id: e0ad014850 (このIDを非表示/違反報告)
黒衣(プロフ) - (続き)これからもひろさんの紡ぐ言葉と素敵な５人を愛で楽しみキャッキャすることができるようイチ読者としても楽しみにしてますので、どうぞお世話してやって下さい(こら) 私も折を見て海の近くまで行ってみようと思います(*'ω'*) (2018年4月5日 1時) (レス) id: 9cf8dc8670 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひろ
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=jg7txk
作成日時：2018年3月11日 0時
