12 ページ38
sideO
甘くて
苦しくて
切なくて
足りなくて
「こっから先も……欲しいの？」
その先が
何を意味するのか
ぼんやりとは分かってる
けど
「…はっ…ん、…ほしぃ…」
それ以外の答えはオレにはなくて
知らずに溢れる涙を
舐めとられて
「ふふっ…泣かないの。ヨシヨシ。良く言えました。」
ぽんぽんと背中を優しく撫でられて
ぎゅっと抱きしめられる
「ん…」
「ね…、寝室、行こうか？」
「……っ」
何て答えるのがいいのか分からなくて
「それとも、風呂行く？」
「ふ……」
どうしたらいいか分からなくて
イジワルばかり言う目の前の唇を塞いだ
「…んっ、ふふっ……っ」
余裕があるみたいな感じで受け止められて
「ここで…が良いの？」
「ゃ…、」
「うん。じゃ、寝室はどこ？」
「あっち…」
聞かれるままに指指して
「…あっちじゃ分からないでしょ？連れてってくれる？」
グイッと引っ張られて絡みとられた指先が
温かくて
やさしくて
ふわふわ揺れる身体が気持ち良くて。
言われるままに手を繋いだまま廊下を歩いて
たどり着いたのは
「あんたの匂いがする…」
ベッドの上
ゆっくり落ちて来る身体に包まれて
「…に、二宮さ、「和也。」
「え…」
「和也だよ…智。」
名前を耳元で囁かれてそれだけで心が震えて、涙が勝手に流れる
「大丈夫だ…嫌がる事はしない。智と俺が気持ち良くなるコトするだけ…ほら、こんな風に」
さっきしたキスよりも
優しいキスが落とされて
「ね。…もっと？」
「うん…」
頷けば、ゆったりと溶けてくような
混ざり合ってしまいそうな
甘い感覚がそこから身体中に広がっていく……
そして
気が付けば
熱い身体を触れ合わせて
器用な指が
オレの身体をスルスルと撫でてって
「あぁっ…んん、…カ、ズ…」
気持ちいいとこで名前を呼べば
「ココ、気持ち良いんだ？」
唇でも触れられて
「んっ、…う、ん。…」
「ふふっ、じゃ、今度は俺を気持ち良くさせてみて？」
キラキラ光る薄茶色の瞳に
操られるままに、身体に手を伸ばして触れてみる
「ふっ、擽ったい…さっき俺がしたみたいにするんだよ？指で触れて…唇で追い掛けてごらん？」
言われるまま
「そう…良い子だ…っく、良いね。上手く出来たら…もっと、気持ちいいコトしたげるから、ね。」
誘われて
触れた肌はオレよりも熱かった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 257人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「嵐」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ひろ(プロフ) - ちえさんさん» ちえさん♪ありがとうございますっ！漸く完結までたどり着きました。長かったですが私の世界をそんな風に仰って頂けるなんて光栄ですっ！！感謝いっぱいですっ！！ヽ(´▽｀)/ (2018年6月17日 10時) (
レス) id: e0ad014850 (このIDを非表示/違反報告)
ちえさん(プロフ) - 完結おめでとうございます。朝から眼福(//∇//)。ひろさんが描く柔らかい世界が大好きです。ありがとうございました。 (2018年6月17日 9時) (レス) id: 36650d51ef (このIDを非表示/違反報告)
ひろ(プロフ) - ちえさん♪コメありがとうございます。( ´ ▽ ` )うふふ。楽しんで頂けてるようで嬉しいですっ♪ゲリラ更新はまだまだ続きますからね。ドキドキしながら待っててくださいませ〜♪ (2018年6月16日 23時) (レス) id: 90dfdbb2ac (このIDを非表示/違反報告)
ちえさん(プロフ) - こんにちは、ひろさん。ゲリラでもなんでも更新は大歓迎です。楽しみにしてます。大野さんを誑かす？二宮さんが色っぽくて素敵です。誑かされる大野さんも、また、色っぽい・・(//∇//) (2018年6月16日 22時) (レス) id: 36650d51ef (このIDを非表示/違反報告)
ひろ(プロフ) - 雫さん» 雫さん♪コメありがとうございます♪お返事遅くなってごめんなさいっm(_ _)mにまにましてくださって良かったです〜♪また、いらして下さいませ〜ヽ(´▽｀)/私も雫さんのところに遊びに行くね〜♪ (2018年1月29日 11時) (レス) id: e0ad014850 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ひろ
| 作成日時：2017年6月17日 0時
