沖田君は転生してヒーロー目指す2 【銀魂】【ヒロアカ】

麗日vs爆豪 ページ34

ドォンと幼少期から聞きなれている爆発音が何度も聞こえてくる

爆豪の個性のおかげで今戦っているであろう二人の姿が非常に見にくい

見にくいが、黒煙が晴れるたびに見える麗日が必死に爆豪に食らいついている姿は確認できた

そのたびに爆破され二人の姿は再び見えなくなるのだが・・・

(にしても麗日、なかなかやるねぃ。)

沖田は視線を向ける先をステージから上空へと移した

沖田の目に映るのは無数のコンクリートの欠片

爆豪の個性で粉々になったものだ。
まだ爆豪はそれに気が付いている様子はない

(あの勝己に悟られずにあそこまでできるのは大したもんだ。もうそろそろ個性のキャパもくるだろうにな)


麗日の個性は使えば使うほど吐き気を催す

既に麗日が個性を使って上空に浮かばせた岩石は10や20ではない


そんな麗日の努力も策も知らずに客席にいるヒーロー共は女の子いたぶるなだ一方的にいたぶるなだうるせぇ

ヒーローに女だなんだ関係ないし、ここは天下の雄英

ヒーロー科の生徒たちの見せ場である体育祭にきて女だからと遠慮や手加減をされたらそれこそ侮辱以外のなんでもないだろう

(オールマイトが言ってたヒーロー飽和社会・・・こういうことかねぃ。)

いつしか聞いた戦闘訓練のことを思い出した

今麗日に集中している爆豪ならともかく、客席に悠々と座っているヒーローは気が付かないのはぶっちゃけダサい

見込みがある奴もない奴も、狭き門とはいえ比較的ポンポンと大したことないヒーローがこの世にあふれ出る



「勝ぁぁぁぁぁつ！！！！！！！」


ステージから離れたここからでも聞こえる個性解除の声が耳に響く

その声を合図に上空を浮遊していた岩石は流星群のごとくステージに降り注ぐ


爆豪めがけてまっすぐに走り出す麗日に若干のまぶしさを感じた

爆豪は己に向かって走ってくる麗日に対し、避けるでもなくただ腕を上空にかざした(・・・・・・・・・)


ドォォォォォォォォン


けたたましい爆発音とともに強力な暴風が会場を吹き抜ける


爆豪は究極の一撃で麗日の策を破った


(ま、なんとなくわかってたけどな)


爆豪の実力、強さは凄まじい

それは幼馴染である沖田が良くわかっている

「プルスウルトラ・・・ね」


この言葉がまさに似あう良い試合だった


「麗日さん戦闘不能！爆豪君二回戦進出！」

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