個性 ページ18
「さてと、誰とチーム組もうかねぃ」
正直誰でもいいが…
誰でもいい時ほどメンバーを決めるのがめんどくさい
しばらくボケーっとしていると、聞き覚えのある声が聞こえた。
「なぁあんた。組む奴いないなら俺らと組むか?」
もうめんどくさいしそれでいいや
声がした方に振り返ると、案の定見覚えのあるクマが濃いA組に宣戦布告してきた紫頭がいた
「お前あん時の………」
最後まで言い終わらなかった。
奴の問いに答えた直後、体がピクリとも動かなくなった。
体は動かせなくなったが頭の機能は働いているらしい
(なかなか面白い個性だねぃ…)
心操の後ろには総悟と同じように個性をかけられた尾白と、青山が焦点の合わない瞳でぼんやりとしていた
(俺もあんな間抜けづらしてんのか…)
はやいとこなんとかしようと意識を集中させる
「いい個性持ってんじゃねぇか。洗脳……てとこかい?」
驚いたように心操は勢いよくこちらに振り返る
「っな………!?なんで……個性がきいてないのか………いや、そんなはず…………」
「おー、いい反応だねぃ」
そう言う総悟の笑顔は悪戯が成功した子供のような顔…………ではなく、ニヒルに口を歪ませ笑う、人によっては悪魔のように見える笑顔であった
「…………どうやって俺の洗脳をといた?」
「あー?………感覚的に?」
「…は?」
総悟はかつて、妖刀に精神を喰われそうになったことがある。
それもかなり厄介で凶暴な
しかし、そんな妖刀でも総悟の自我を喰いつくすことができず、最後は逆に総悟に喰われてしまった
なぜ妖刀………マガナギは総悟の自我を食い尽くすことができなかったのか
なぜ総悟が妖刀であるマガナギを喰い尽くせたのか…
それはぶっちゃけ言うとよくわからない
全ては感覚だ
なんかこうしたらできた。こうなった
という酷く曖昧な言葉でしか説明できない
今回も同じで、なぜ心操の洗脳から戻ってこれたのか
それは総悟の感覚でしか説明できない
「ま、他に組む相手探すのも面倒だしペアはこれでいいよな?」
そう言うと心操は目を大きく見開いた
「なんでぃさっきから。情緒不安定か?」
「お前は…俺の個性について何にも思わないのか?」
「はぁ?どういうことでいい」
「俺の個性は……どう考えても
あぁそういうことかと総悟は意味を理解した
「それは個性の使い方によるだろ」
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なつ。(プロフ) - 続きを恵んでください、、 (10月31日 20時) (レス) @page36 id: df0d73f107 (このIDを非表示/違反報告)
極楽蝶*(プロフ) - 最近銀魂にハマった勢です!とっても面白い作品なので、続きがあればお願いします! (9月29日 10時) (レス) @page36 id: 6f7ecd9a26 (このIDを非表示/違反報告)
彩 - 続きをお恵みくださいorz (2022年1月20日 18時) (レス) @page36 id: 4cfd4dba47 (このIDを非表示/違反報告)
雪姫(プロフ) - 続きください!!!!!!!! (2021年11月15日 0時) (レス) @page36 id: 70f5cfe725 (このIDを非表示/違反報告)
蝶々 - あさん» コメントありがとうございます!更新スピードは亀以外になりますががんばります! (2021年5月7日 20時) (レス) id: 77a29641fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:蝶々 | 作成日時:2021年1月6日 14時