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人質 ページ12

太宰「先生も、お元気そうで。


  それにしても________


  芥川龍之介、彼の指導は非常に大変でしょう?」


太宰が、爆弾を落とした。


相変わらず龍は悔しそうに下を向いている。


A「いえ?


  そうでもありませんよ?


  彼はとても優秀です。


  日々の努力を怠りません。」


龍がはっとしたように此方を見る。


しかし太宰は続ける。


太宰「そうですか?


  私が担当した時は、


  独断専行、皆殺し。


  おまけにあの役立たずな異能!


  ああ、A先生は優しいから_________」


A「お黙りなさい、太宰。


  私の部下を、其れ以上侮辱する事は許しません。


  ・・・・・貴方が彼の事を『視ていなかった』だけでは?」


太宰「・・・・・先生こそ、私を『視ていて』くれたのですか?」


A「・・・・・如何いう事、ですか?」


太宰「私の事は認めて、くれないというのに。」


悔しそうに唇を噛む太宰。


思考が追い付いていかず、混乱してしまう。


太宰「けれど、今。


  私は先生、貴方より強くなった。


  こうやって___________」


刹那。


腕を掴まれ、バランスを崩す。


樋口「先輩!!」


その先には。


ばす、間抜けな音がして太宰に抱きとめられる。


A「っ離しなさい!!」


かちゃり、金属音が近くで響く。


首にナイフが当てられていた。


芥川「Aさんを離せ!!」


太宰「おっと、動かないでねー


  私に攻撃しようとしたら_________


  君達の大事な上司の事、殺しちゃうよ?」


殺気。


でも、まだ本気ではない。


まず私を殺す気なんてないのだろう。


樋口「卑怯者!!」


太宰「卑怯者?


  それは君達のほうじゃないか。


  社員の事をだまして・・・・・」


ぴりり、痛みが奔る。


ナイフを押し当てられた所為で切れているのだろう。


朱い赤い血が、流れていく。


それを見た龍が殺気立つ。


芥川「貴様ッ!!


  今此処で殺す!!


  『羅生門』!!!」


羅生門で攻撃してくる。


早くとめないと後々大変な事になるだろう。

優しさ→←停止



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しぷちゃ(プロフ) - 楽しく読ませて頂いております 投稿主様のペースでの投稿応援しています (2021年5月30日 17時) (レス) id: fd907d9da2 (このIDを非表示/違反報告)
アリス - 続きをどうぞ! (2020年7月12日 15時) (レス) id: 27a53e920b (このIDを非表示/違反報告)
朝ナギちゃん(プロフ) - こうゆうの大好物です、更新待ってます。 (2018年3月28日 2時) (レス) id: db83760887 (このIDを非表示/違反報告)
舞美夜(プロフ) - はじめまして!文ストにハマるキッカケがこの小説でした!更新頑張ってください(*≧∀≦*) (2018年3月10日 21時) (レス) id: 5c5ebbf4f3 (このIDを非表示/違反報告)
薔薇(プロフ) - 更新頑張ってください!待ってます! (2017年7月24日 1時) (レス) id: 60acc756ea (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ラウンジレッド | 作成日時:2016年12月13日 23時

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