必殺技 ページ15
貴「面白いものを見せてあげる。」
そう言ったAの剣に神力が集まる。
剣は黒く眩く輝く。
次第に、剣から黒い何かが出てくる。
周囲は、下級妖怪から上級妖怪までが謎の悪寒を感じた。
Aは空に剣を掲げる。
空にも黒雲が立ち込み、雷が落ちる。
Aは小さく息を吸い、言った。
貴「【世司】 【天誅の儀】」
全てが黒に染まる。
膨大な霊力,妖力,神力の渦のようなものが周囲を漂う。
そして、次第にそれらが形を帯び、しめ縄のようなものを象り、吏将とAを囲む。
周囲にはAの眼の色と同じ、虹色の人魂が浮かんでいる。
吏「なっ!?……ふんッ、無駄に立派な攻撃じゃないか、世司の巫女。」
貴「これはまだ、攻撃する為の舞台にすぎない。」
Aは軽く息を吸う。
貴「【世司】 【龍神剣】」
空から白金の炎を薄く纏う龍神が舞い降り、剣に宿る。
宿ると次第に炎が大きくなり、人魂と連携する。
貴「【漸】」
Aが動かした剣は吏将を2つに裂き､炎と人魂で燃やした。
断末魔も影もなく、消した。
貴「覚えておいて。」
貴「私に楯突く者は、消す。」
しんっと、響いた。
小兎「………ハッ!えーっと、A選手の勝利です!よってこの試合浦飯チームの勝利!」
最後まで、誰の声も聞こえなかった。
静かなホテルの廊下に、心地の良い鈴の音が響く。
柔らかな桃色の髪を揺らしながら歩くのは世司の巫女.A。
先程の吏将との戦いを終え、暇だったので一人で散策している。
ふと、Aが立ち止まる。
貴「……そこにいるでしょ。___是流。」
是流「流石だな、世司の巫女。」
Aが振り返って是流を見る。
貴「何か用。」
是流「あれ程の強さを見せつけた世司の巫女に指導を願いたくてね。」
貴「阿呆らしい。…………それに…。」
.
.
貴「貴方、＿＿＿劉犲でしょ。」
是流「本当にお前には何も隠せないな。＿＿＿琴乃。」
続く (更新停止中)
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作者名：リンゴっ子 x他1人 | 作成日時：2017年4月6日 22時
