検索窓
今日:6 hit、昨日:19 hit、合計:37,782 hit

155 ページ22

バルトロメオは歓喜した。それはもう盛大に。今世紀最大と呼べる喜びをその体全身で表した。わんわん泣いてキャベンディッシュに白い目で見られたが、それすらも気にならない。



「Aゼンパァァァァイ!!!かっこよすぎるべ〜〜!!」



4段目へと続くバルトロメオの作り出した階段に着地したAを見上げて声の限り叫ぶ。ルフィを狙ったグラディウスの攻撃はAにより阻まれた。苛立たしげに睨むグラディウスに向けられるのは温度のない目である。次第にそれは不機嫌なものへと変化した。原因は下で騒ぐバルトロメオだ。


「A!助かった!ありがとう!!」


ルフィの言葉を背に受けて、階段を駆け上がっていくルフィを一瞥した。Aがグラディウスから目を逸らした隙を狙って再びルフィに攻撃を向けるが、またもAの飛ばした斬撃でルフィに当たる前に終わる。



「ガキが…!」

「そのガキに二度も攻撃を防がれてる大人も滑稽だな。」



奥歯を噛み締め恨めしげに呟いたグラディウスの言葉をAは鼻で笑った。そうしている間にもルフィは確実にひまわり畑を目指す。もう一度ルフィへ攻撃を向けてもAに阻まれる事は明らか。



「お前程度の奴をルフィが相手にするはずもない。」



肩に刃を当てて挑発気味な言葉にグラディウスは青筋を立てた。敵の挑発に乗れば相手の思うツボだというのは彼自身も分かっているが、こんな少女にコケにされては黙ってられなかった。


「それを言うなら貴様らの方だ。若がガキ共の相手をすると思うか?」


何も分かっていないと内心で嘲笑った。ドフラミンゴも全員まるで分かっていない。この国にいるのは最悪の世代だともてはやされてるだけの海賊じゃない。そんな小さな枠組みに収まりきる相手ではないのを分かっていない。



「ウチの船長はこの時代の頂点に立つ男だぞ?お前ら全員頭が高ェ。」

156→←154



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (81 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
301人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:チョコレート | 作成日時:2021年12月11日 18時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。