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ドレスローザの一件からしばらくした頃、砂の王国の王都のとある酒場に一人の客が入店した。暑さに疲弊したような顔の客に、後からやってきた女の客は｢他所から来たの？｣と上品な口調で尋ねた。客は女を一瞥してから｢まぁね｣と短く答える。
隣に座った女はこの国では涼し気な鮮やかな水色の髪をしていた。女は客の持っている新聞を見て顔を明るくした。それに気付いた客は首を傾げる。女はさっきの上品な口調とは打って変わって溌剌とした口調に変わった。
｢あなた、麦わらの一味と知り合いなの？｣
｢知り合い…じゃないけど…｣
｢あら、残念。なら彼らのファンとか？｣
｢はは、あれは海賊だろ？ファンなんておかしな話だね。｣
口を尖らせた女に客はケラケラと笑う。女は一人の手配書を持っている事に気付いた。今や台風の目となる麦わらのルフィの手配書…ではなく、舌を出して挑発するかのように中指を立てた少女の手配書。
｢分かったわ！彼女の知り合いね！｣
パン、と手を鳴らして再び顔を明るくさせた。さっきから麦わらの一味の事ばかり話している女は恐らく彼らの事が好きなのだろう。確かに海賊という悪党のくせして気持ちのいい連中だ。好きになるのも頷ける。
｢いや、まぁ…うん、どうだろ。｣
歯切れの悪い客に女は首を傾げた。客は考えた。自分とこの手配書の人物との関係に名前を付けるなら何だろう、と。他人と呼ぶには近いし、知り合いや友達などと呼ぶには互いを知らな過ぎている。兄妹？いやいや、あんなガキと兄妹なんて御免こうむるね。
だが、この人物の成長を感じて嬉しいのは確かだし、何かと世話を焼いてるのも確か。だって、頼まれてもいないのに怪我の手当をしたのだから世話焼きを通り越してお節介者だろう。
｢ふふ、でも大切な人なのね。｣
柔らかな笑みを浮かべた女に客は否定しなかった。大切かそうじゃないかと聞かれたら前者だ。｢ねぇ、｣とかけられた声に客は女の方を向く。
｢良ければ彼女の事を話してくださらない？｣
変わった子だと思いながら客は口を開いた。
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早桃 - 最高でした、、、！話が面白すぎて一気に最後まで読んじゃいました！！夢主ちゃんは何だかんだ言っていい子なんだなど読んでいるこっちが何故か親の様な気持ちになりました笑ホントに面白かったです。これからも頑張ってください。応援してます！！ (2022年7月27日 15時) (
レス) @page23 id: 70b28d3e93 (このIDを非表示/違反報告)
たろ。(プロフ) - めっちゃ泣いたしゾロカッケェな惚れちまうよぉ！！イメージソングすごくピッタリだなと思いました！ (2022年5月9日 3時) (レス) @page23 id: ba071d904f (このIDを非表示/違反報告)
チョコレート(プロフ) - 煮干しさん» ありがとうございます！気に入っていただけたようで良かったです！ (2021年12月21日 4時) (レス) id: 077184ce48 (このIDを非表示/違反報告)
チョコレート(プロフ) - 納豆巻きさん» こちらこそご愛読くださり、ありがとうございます！番外編もお楽しみに！ (2021年12月21日 4時) (レス) id: 077184ce48 (このIDを非表示/違反報告)
チョコレート(プロフ) - 水無月碧音さん» ありがとうございます！この世界観を楽しんでいただけたようで嬉しい限りです！ (2021年12月21日 4時) (レス) id: 077184ce48 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：チョコレート | 作成日時：2021年12月19日 11時
