闇に堕ちた。【ONEPIECE】

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｢お前の話、あいつらにしてやれ。好き嫌いとかよ。｣
｢は？｣
｢Aの事なんも知らねェってショック受けてたぜ。｣



そう言いながら立ち上がりゾロはロケットマンでの事を思い出していた。同時にそういえば、戦いが終わったらAの事を知ろうとルフィが提案していた事も思い出した。しかし、Aは自分の事を話してやる気はなかった。話す程の話題を少女は持っていない。ルフィ達ならば、話の面白いつまらないの事よりもAが話してくれた、という事実が何よりも大事なのだが、Aはそれを知らない。



｢そろそろ戻んねェと、うるせェ奴らがいるぞ。｣
｢道、そっちじゃないけど。｣
｢分かってる。｣
｢………そっちでもない。｣





･





船ができたという知らせと同時に届いたのは一味の手配書だった。


｢Aのだけちょっと違うな。｣


ルフィの覗き込んだAの手配書には｢ONLY ALIVE｣と記されていた。生け捕りのみ、とはAが実験体だからだろう。たった一人でほとんどの海兵を殺したAはお尋ね者の仲間入りを果たし、初金額にして高額の2億であった。懸賞金はその者の強さだけではない。危険度も表す。2億なんて高値が付いたのはAの強さだけではないだろう。



そして、フランキーもまたお尋ね者となった。フランキー一家からアニキを海へ連れてってくれ、という頼みを聞き入れた。そして麦わらの一味は新たな船、サウザンド・サニー号とフランキーを仲間に迎え入れ、ウソップも無事に一味に帰り、次なる島を目指した。

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