食事＊６１＊ ページ12
『･･････では、大倶利伽羅さん達を殺すのは大和守さん達の都合ではないと？』
「･･･は？」
『彼らが亡くなって、悲しむ人はいるんです。彼らを想ってきた人の気持ちはどうなるんですか』
「そんなの、」
『知らないとは言わせません。ずっと貴方達と共に過ごしてきた刀のことなのですから』
「･････」
『それに、「どうせ同じことの繰り返しだ」なんて思わないでほしいんです。大和守さん達の気持ちは分かります。すぐに彼らを受け入れろとも言いません』
自分の大事な人が殺されて、すぐに許せる人なんているわけないんだから。
『でも、受け入れようとする努力をしてほしいんです･･･彼らの気持ちを見てほしいんです』
「気持ちだぁ？」
『ほんの少しづつですが、彼らは変わろうとしています。捨てていた希望を拾い集めています。ですから････どうか、彼らの思いを受け取ってください』
そして、と私は頭を下げた。
『彼らを生かすことを･････承知していただきたい』
再びザワザワとし出す。
みんな困ったように話し合っている。
『承知、とは言っても････私は、彼らを生かすという選択肢しか用意していません。何が何でも、貴方達に「うん」と言って欲しいのです』
「･･････ねぇ兄さま」
ふと、小夜くんの声が聞こえた。
彼の声のトーンのせいか、一気に場が静まり返った。
「もしここで「うん」と言ってしまったら････僕のこの心は、復讐は、どこへ向ければいいの？」
「お小夜････頷かずともいいんですよ。許す必要はどこにもありません」
「そう、ですよね･･･俺達が許しちゃったら、あいつら救われちゃいますよね？」
「ああ、そうだな兄弟。ひどい主もいたが、俺達を大事にしてくれた主もいた。そんな主を何度も殺しておいて今更許すことはできない」
「そのまま苦しみながら生きるべきだろう。それが奴らに出来る贖罪だ」
『･･････』
やっぱり、一筋縄ではいかない。というか殺気がすごい。
私の言葉に頷いてくれる刀が一人も居ないって････
そこまで、彼らに対する憎しみが大きいってことなんだろう。
.
.
.
「なーに俯いてるんだ、主！」
『っ、え』
いきなり後ろから肩を叩かれ、驚いて振り返る。
そこには＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
『鶴丸････さん？』
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にゃ - っぐぅ…なんか辛くなってる…個人的ですがハピエン期待してます…(泣) (2023年2月11日 15時) (
レス) @page29 id: eb220bc671 (このIDを非表示/違反報告)
こんるり(プロフ) - おぉぅ……！！辛い展開になっている…… 個人的にはハッピーエンドを期待しています！更新無理しない程度に頑張ってください！！ (2020年1月10日 19時) (レス) id: 7bb9678102 (このIDを非表示/違反報告)
みかづち(プロフ) - 緑@黒太宰さぁぁん！さん» コメントありがとうございます！更新頑張っていきます！！ (2019年6月13日 15時) (レス) id: 69b5dcb367 (このIDを非表示/違反報告)
緑@黒太宰さぁぁん！ - 続編おめでとう御座います！久しぶりに見に来たら2が出ていて驚きました！うわぁぁ！！一兄達の関係や鶴さん、伽羅君続きが気になる…此からも更新頑張って下さい*^_^* (2019年6月8日 18時) (レス) id: a246b0d986 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みかづち
| 作成日時：2019年6月1日 20時
