Story 48 ページ48
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___「……終わったら、家行くから」
そのメッセージを聞いてから、一時間、二時間、三時間。
ついに、玄関のチャイムが鳴る。
「こんな時間に誰かしら?」
『……あ、お母さん友達に貸してた漫画返す約束してもらってて!ちょっと出てくる!』
お母さんの返事を待たないまま、玄関にあったサンダルを引っ掛けて家を飛び出した。
「サボりはっけ〜ん」
立っていたのはもちろん、ニコニコしている……嘘、目が全然笑ってない、優斗先生。
『あ、その、今日ですね、ちょっと体調が悪くて』
「ほんと?」
優斗先生のおでこが、私に触れる。
や、何してんの?!
「熱は無いみたいだけどね?あ、むしろ今上がった?」
優斗先生怒ってる!
「……テスト、どうだったの?まぁ、予想は着くけど」
『Bは100点だったんですよ?でも、……IIがちょっと、ねえ?』
「ねえ?って言われても」
だってだって!と言い訳をしても仕方ないし、大人しく黙る。
あと3点、あと一問だったのに。
「那須にばっか頼っちゃってさ、その挙句100点は取れなかったんですかー?」
ほんと馬鹿だねー、と私の後頭部に手をやって、そのまま優斗先生の胸にぼすん、と。
状況が飲み込めなくて。
「お預けくらった、……じゃあ、次はどうする?」
『リ、リベンジですかね?』
「中間まで待たせる気なの?」
もう、俺の方が耐えられないよ、とやっと表情を緩ませた。
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六ノ神(プロフ) - うわぁぁぁ!!!めっちゃ最高でした!これからも頑張って下さい!!! (2019年4月8日 14時) (レス) id: b1e03a8962 (このIDを非表示/違反報告)
アオ(プロフ) - 廉しょり@爆発物処理班さん» ありがとうございます……!全然気づかなかったです(笑)ご報告ありがとうございます!直します……! (2019年4月6日 21時) (レス) id: d4006318a9 (このIDを非表示/違反報告)
アオ(プロフ) - moeさん» ありがとうございます!話の繋がり的に龍我くんの先生は既にさくまくんがGETしてるので難しそうです、、ごめんなさい、、 (2019年4月6日 21時) (レス) id: d4006318a9 (このIDを非表示/違反報告)
廉しょり@爆発物処理班 - 完結おめでとうございます。そして、お疲れ様でした!ただ…おでこが、おこでになっちゃってます。これからも応援しています、頑張ってください! (2019年4月6日 14時) (レス) id: 0a53d9968d (このIDを非表示/違反報告)
moe(プロフ) - 5番ブースの恋から読んでいました。前作、今作共にとても面白かったです!もし次回作があるなら、龍我くんをお願いします……(小声) (2019年4月5日 15時) (レス) id: 38913bce1f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アオ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=blueao5&scr=novel/jeyuto01...
作成日時:2019年3月25日 8時