1番ブースの恋【Yuto T】

Story 47 ページ47

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___「どうだった？」




机の上に突っ伏す私を見て察して欲しい。


無言で解答用紙を差し出すと、雄登くんが「馬鹿だね」と私を罵倒した。


……うん、知ってる。


数学B、100点。


数学II、97点、点数の隣に惜しい！のでかでかとした文字。




「あれだけ係数つけ忘れんなって言ったのに……本当に馬鹿」


『……なんとでも言ってください』


「え！Aちゃんすごい！100点と97点じゃん！」




雄登くんを見ていた(聞いていた？)浮所くんが世界で一番KYな発言をする。




「馬鹿！！お前黙れ！！」


「ヒドイ！！」




浮所くんの追い打ちで、もはやHPは０、むしろマイナス。


今日は塾休みます、


なんてどっかの漫画のタイトルのように呟いた。




*




固定電話に掛かってくる鬼電。


表示された番号は、塾のものを指している。




「佐藤さんのお宅でしょうか、本日、Aさんが、来ていないようなのですが……、」




無機質な機械音と共に、聞こえてくる優斗先生の声。


が、で止まって数秒。




「……か…」




小さくガサガサと聞こえてくる、声。


一旦切れたらまた後で聞こう、と電話が切れるのを待った。




“ 留守番電話が一件です ”




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