Story 27 ページ27
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___水曜日、待ちに待った優斗先生の試合を見に行く日。
日焼け止めを塗って、色付きのリップ、桃色のチークを乗せる。
優斗先生に会う準備はオッケー、
水曜日が職員会議で良かった、と心底思う。
『雄登くん、お待たせ』
「……あ、うん、龍我ももうちょっとで来るって」
ふい、と逸らされる顔。
あれ、どうしたんだろう。
『雄登くん、どうしたの?』
「や、…なんもでない」
様子のおかしい雄登くんに首を傾げていると、龍我ちゃんが走ってくる。
走ってきたせいか、ぐちゃぐちゃかに乱れ髪、ズボンからワイシャツ出てますけど。
『「龍我(ちゃん)、身だしなみ…!」』
雄登くんと偶然、声が重なって、思わず顔を合わせて笑う。
手のかかる大きな赤ちゃんを、二人で面倒見てるみたい。
「じゃ、行こっか?」
「お前が一番遅かったんだよ!」
言い合いをする二人を、一歩下がって微笑ましいなぁ、と見ていると、雄登くんか振り返る。
「歩くの速い?」
『いや、そんなことないよ!』
二人の間を割って入って、優斗先生に教えてもらったグラウンドに向かう。
早く着かないかなぁ、と走り出したくなる気持ちを必死に抑えようとするけれど、
『ね、早く行こ!試合、始まっちゃう!』
好きな人には一刻も早く会いたい、乙女心は止められない。
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六ノ神(プロフ) - うわぁぁぁ!!!めっちゃ最高でした!これからも頑張って下さい!!! (2019年4月8日 14時) (レス) id: b1e03a8962 (このIDを非表示/違反報告)
アオ(プロフ) - 廉しょり@爆発物処理班さん» ありがとうございます……!全然気づかなかったです(笑)ご報告ありがとうございます!直します……! (2019年4月6日 21時) (レス) id: d4006318a9 (このIDを非表示/違反報告)
アオ(プロフ) - moeさん» ありがとうございます!話の繋がり的に龍我くんの先生は既にさくまくんがGETしてるので難しそうです、、ごめんなさい、、 (2019年4月6日 21時) (レス) id: d4006318a9 (このIDを非表示/違反報告)
廉しょり@爆発物処理班 - 完結おめでとうございます。そして、お疲れ様でした!ただ…おでこが、おこでになっちゃってます。これからも応援しています、頑張ってください! (2019年4月6日 14時) (レス) id: 0a53d9968d (このIDを非表示/違反報告)
moe(プロフ) - 5番ブースの恋から読んでいました。前作、今作共にとても面白かったです!もし次回作があるなら、龍我くんをお願いします……(小声) (2019年4月5日 15時) (レス) id: 38913bce1f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アオ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=blueao5&scr=novel/jeyuto01...
作成日時:2019年3月25日 8時