Story 34 * yuto ページ34
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“ 優斗 ” という響きにニヤニヤしそうになるのを必死に抑える。
人目、を口実にしたけれど結局はそう呼ばれて見たかっただけ。
だって、なんか那須に “ 雄登くん ” 呼び取られてるし!
名前を呼ぶ度に、顔を赤くするA、が可愛くて、わざと何回も呼んじゃう。
『……優斗せ、…、や、優斗?』
「んー、何?」
『一つ提案があるんですけど』
提案?なんだろう。
『今度の期末テスト、良い点とったら付き合ってください』
飲みかけた水を噴き出しそうになる。
え?!何それ?!
……まぁ、この提案を持ち掛けられたのは初めてじゃないけど。
いつもは冗談っぽく。
でも今回は、きっと、本気だ。
「……じゃあ、Aは俺のためにどれくらい頑張れるの?」
永瀬先生に唆されたから?いや、違う、
ちゃんと自分のモノにしたかったから。
でも、先生という立場からか、素直にそうは言えなくて、
ちょっと意地悪な聞き方をした。
『先生の、ため?』
俺の返しが予想外だったのか、ポカンと口を開けて、先生呼びに戻る。
「うん、俺と付き合えるってなったら、Aは何点取ってくれるのかなーって、」
うーん、と考え込んで一秒、二秒、三秒……。
今回のテスト範囲、難しいもんね。
微積と数列だもん。
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六ノ神(プロフ) - うわぁぁぁ!!!めっちゃ最高でした!これからも頑張って下さい!!! (2019年4月8日 14時) (レス) id: b1e03a8962 (このIDを非表示/違反報告)
アオ(プロフ) - 廉しょり@爆発物処理班さん» ありがとうございます……!全然気づかなかったです(笑)ご報告ありがとうございます!直します……! (2019年4月6日 21時) (レス) id: d4006318a9 (このIDを非表示/違反報告)
アオ(プロフ) - moeさん» ありがとうございます!話の繋がり的に龍我くんの先生は既にさくまくんがGETしてるので難しそうです、、ごめんなさい、、 (2019年4月6日 21時) (レス) id: d4006318a9 (このIDを非表示/違反報告)
廉しょり@爆発物処理班 - 完結おめでとうございます。そして、お疲れ様でした!ただ…おでこが、おこでになっちゃってます。これからも応援しています、頑張ってください! (2019年4月6日 14時) (レス) id: 0a53d9968d (このIDを非表示/違反報告)
moe(プロフ) - 5番ブースの恋から読んでいました。前作、今作共にとても面白かったです!もし次回作があるなら、龍我くんをお願いします……(小声) (2019年4月5日 15時) (レス) id: 38913bce1f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アオ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=blueao5&scr=novel/jeyuto01...
作成日時:2019年3月25日 8時