今日:4 hit、昨日:27 hit、合計:2,404 hit
小｜中｜大
6story ページ7
パチ、パチパチ。
誰からともなく、拍手をした。
転入生、ゆきを歓迎するように。
そんな中、一人、みんなとは違うことを考えていた。
「(今の声、どこかで…)」
春斗だ。
春斗は、ゆきの自己紹介を聞いて思った。
初めて会ったはずだし、声を聞いたことなんて、そもそも絶対にないはず。
それなのに春斗には、ゆきの声に聞き覚えがあった。
「うーん。」
思い出せそうで、思い出せない。
その時だった。
春斗の頭に、稲妻のような、さっきと同じ感覚がきた。
秘 密 だ よ ――――
「(あぁ。)」
春斗は気づいた。
ゆきの声を、どこで、いつ、聞いたと思ったのか。
それは全て……
「(あの日だ。)」
あの日。
一月一日、始めの朝に聞いた声だ。
凛としていて、澄んでいて、それでいて……
優しい声
目が合った。
ゆきがこちらをじっと見ていたのだ。
観察するような、鋭い目。
ゆきの全てが全て、ありえないことだが、春斗には見覚えがあった。
「(なんだっけ？
確か……
.
狐⎯⎯⎯⎯)」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2人がお気に入り
お気に入り作者に追加
「オリジナル」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：キャンディット | 作成日時：2018年3月4日 14時
