白銀の運命 (ページ24)

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23story ページ24

「あの、さ。」

「なーに？」

「なんで離れないといけないのか、俺、よくわかってないんだけど…

ゆきは知ってる？」

そう聞くと、ゆきはわかりやすいように肩を揺らした。

「えっと…」

言いずらそうに、春斗の方を向いた。

そんなゆきに、春斗はしっかり言った。

「大丈夫。後悔しないから。」

その言葉を聞いて、ゆきは口を開けた。

「あの…あのね？

狐は‥‥‥‥

人間にバレてはいけないんです。」

「え。」

「だ、だから！！狐は人間にバレては…！！」

「わかった！！わかった！！！もう大丈夫！！」

真っ赤な顔をして一生懸命言っているゆきを見て、春斗は思った。

「(あれ？ってことは、ゆきが俺に正体を明かしちゃったから…？？)」

だとしたら、ゆきが…。

それが顔に出ていたからか、沈黙が続いたからかわからないけど、ゆきはまたもや一生懸命言った。

「ごめんなさい!!私が春斗君に言っちゃったからなんです！！全部、私のせいなんです！！」

「え、あ、そんなことないよ！？どうせあの時、俺も聞こうと思ってたし…。」

お互いがお互い、両手を広げて必死に喋っている。

「だから、その…」

「うん。」

「私達が関わることは、もう…

「ゆきはそんなんでいいの？」