白銀の運命 (ページ13)

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12story ページ13

「あの！私、遊園地に行きたい…！！」

春斗がゆきを出かけに誘ったその日。

ゆきは春斗に言った。

「遊園地？」

春斗としては、まったり二人で話せる、ショッピングモールなんかの方が良かった。

だが、ゆきが言ってくれたんおだ。

行かないわけないだろう。

それに、案外遊園地の方が話せるかもしれない。

そう思い、春斗は遊園地に行くことをＯＫした。

ゆきが行きたいと言ったのだ。

すると当然、ゆきが乗りたいと言ったものに乗るのが妥当だろう。

それに春斗は、ゆきのことを楽しませてやりたいと思っていた。

ゆきは、遊園地は初めてだと言っていた。

初遊園地。

とことん楽しませてやりたい。

そんな春斗の思いが通じたのか、ゆきは嬉しそうな顔をしている。

「ありがと！じゃあ春斗君。まずはあれに乗りましょう！！」

笑いながらパンフレットを握りしめ、もう片方の手で春斗の手を掴んで、駆けていく。

「いっぱい楽しもーね！！」

彼女が今日この日を、どれだけ楽しみにしていたかは

誰にも知らない。