story12☆ ページ13
クレアside
「(シュウヤが、魔法使い・・・?)」
私はこれから、シュウヤとどう接していけばいいのか、急に心配になってきた。
女王さまにシュウヤを渡す?
それとも・・・・・言わないでおく?
― なんで? ―
なんでシュウヤのことを、女王さまに言わないの?
いつもの私だったら、絶対言うじゃない。
そうよ。
今回も、女王さまに連絡して連れていかなくちゃ。
でも・・・・・・
シュウヤの気持ちを確かめてからじゃなきゃ。
シュウヤの気持ちを無視して、女王さまの元へ行くなんて、なんか・・・嫌だ。
私は、女王さまのメイドだけど、その前に一人の人間だ。
まずはシュウヤと話して、力を貸してくれるんであれば、貸してもらおう。
私の中で、答えが生まれたとき、シュウヤが話しかけてきた。
「あの、さ。やっぱり・・・信じられない?」
私自身は気づいてなかったけど、そうとうな時間が経ってたみたい。
それでシュウヤは心配になっちゃったのかな?
今シュウヤは、少しだけ怯えてる。
きっと、自分が魔法使いだと言って、いい思い出がなかったんだ。
私は、そんなシュウヤの事を考え、言葉を出した。
「うんん。私は信じるよ!シュウヤが魔法使いだったんだね!すっごくカッコイイ!!」
カッコイイと言われて恥ずかしかったのか、シュウヤは照れくさそうに笑った。
「ありがとう。そんなこと言われたの、初めてだ。」
初めて、なの?
魔法使いは、この星の百分の一にも満たない。
そんな中の一人なのに・・・
とっても貴重な、特別な人なのに・・・
その、ごくわずかな力を、今、私たちは欲しがってるんだ。
シュウヤに言ってみよう。
この星のために、力を貸してください、と・・・・・・・
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キャンディット(プロフ) - 今宵姫さん» ありがとうございます!星とか月の授業をしてるときに思い付いて書き始めた、自己満足作品なのに、そう言ってもらえて嬉しいです。更新遅いですけど、これからもよろしくお願いいたします! (2017年11月27日 15時) (レス) id: 8583ad440a (このIDを非表示/違反報告)
今宵姫 - 面白いです。正に、フィクション系ノベルって感じですね。少し、昔話っぽいのが大好きです。これからも更新待っています。 (2017年11月27日 7時) (レス) id: b3712ed8f0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:キャンディット | 作成日時:2017年9月19日 16時