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「そう、涼介と同い年。
同い年なのに6歳のママなんて
本当に立派よね〜!」
千晃さんは私を褒めてくれるけれど。
私だって、結局結婚生活破綻してるし。
ヤマダさんみたいな旦那さんを
ゲットしてることがすごいです。
まぁ、そこまでは本人に言えないけれど。
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「それに比べて涼介は
独身な上に彼女もいないし何やってんだか」
あはははって千晃さんは笑う。
……弟に対してドSだな。
加えて
「あいつは一生結婚できないんじゃない?」
なんて言うから、辛辣すぎて
逆に私も笑えてくる。
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「よーし、大貴寝るよ〜」
今日は濃い1日だったな。
会社のプロジェクトメンバー、
しかもサブリーダーに選ばれるし。
ヤマダさんの奥さんに出会って、
まさかの仲良くなっちゃうし。
「……寝るのはやっ」
1日を思い返しながら大貴も待っていると
布団にもぞもぞと入って、一瞬で寝付いていた。
大貴もこうやって
沢山の人と出会えると良いね。
なんて、少し母親らしいことを思いながら
私も夢の中へと誘われていた。
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作者名:めもり | 作成日時:2021年11月21日 21時