あざとい彼氏3

助けて ページ11

番組収録の休憩中、楽屋のテレビで流れていたニュースに目がいった

"女子大生が自宅に帰宅途中背後から見知らぬ男に襲われる事件が起きました"

ラ「うわぁ…怖いねぇ…」

お菓子を食べながらラウがポツリと呟き

亮平「…そ、そうだね…」

俺は自分の心拍数が上がるのが分かった

深「…阿部ちゃん、大丈夫？」

微かに震えた手を隠すと隣に座っていたふっかと照と目が合った

亮平「…うん、大丈夫大丈夫(苦笑)」

もう5年以上経つのに…まだあの時の記憶は鮮明に覚えてる

それはふっかと照も同じだろう

今から6年前、俺が大学4年になる頃だ

━━━━6年前

Aは大学生になってから喫茶店でバイトするようになった

その喫茶店はAの大学の近くにあってレッスンの帰りとかによく寄っていた

『いらっしゃいませ♪……あ、奥へどうぞ』

勉強しに1人で行く事もあったけど、よく一緒に行ったのはふっかと照

Aは俺たちを店の奥の人目にあまりつかない所に案内し

『ご注文は…照君はいつものでいい？』

照「うん、お願いしまーす♪」

深「俺メロンソーダとナポリタン！」

亮平「俺ホットコーヒー」

『はーい♪今日もレッスン終わり？』

照「もうじき先輩の舞台に出るからその稽古帰り」

深「もう腹減って死にそう」

亮平「ずーっとそれ言ってるじゃん(笑)」

『ふふっお疲れ様♪じゃあすぐ持ってくるからしばらくお待ちください。』

Aはオーダー表を書くとキッチン裏へはけて行った

深「阿部ちゃんいつも来てんの？」

亮平「うん、帰り合う時は終わるまで待ってるかな」

照「まぁ夜物騒だしね」

数分後注文した商品がきた

『お待たせいたしました』

チョコレートパフェを目の前に照は顔がとろけてるしふっかは一気に食べ出した


亮平「A…ﾎﾞｿ ｯ」

俺は小さいメモ用紙を見せ

"終わったら連絡して、一緒に帰ろ"

Aは確認するとふわりと微笑み小さく頷いた

食べ終わりしばらくして照がポツリと呟いた

照「なんかあの窓際にいる男の人変じゃない？」

照の言った方を見ると同い年位の男が座っていて

深「別に普通の人じゃん、何が変なの」

照「定員さん結構いるのにあの人Aちゃんにばっかり話しかけてんだよね、しかもさっき俺たちの事睨んでたし。なんか気持ち悪い」

照の言葉に違和感を感じたが俺はその時はそこまで深く考えてなかった

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