あざとい彼氏3

秘密のお題 ページ30

高校2年 体育祭

金子「今んとこ2年で1位よ!!絶対優勝だわ」

菊池「お前本当に熱いな(笑)」

『あはは!!次なんの競技？』

早紀「騎馬戦だってよ、阿部君は見学ね」

歩「怪我したら大変だからね」

亮平「なんかごめん、舞台がなかったら出るんだけど…」

菊「あ〜！気にすんなって！」

金「そうそう!!阿部に怪我させたら俺達がファンに何言われるか(苦笑)」

『カネ達頑張ってね♪』

菊「おう!!行ってくるわ」

各陣地で競技を見守る

『阿部君なんの競技出るんだっけ？』

亮平「俺は…あと借り人競争だけかな。」

『阿部君見たさに結構ギャラリー多いから頑張ってね(笑)』

亮平「そういうプレッシャーかけないでよ〜(笑)」

順調に競技が進み借り人競争になった

金「とりあえずでかい声で叫べば何とかなるから〜」

亮平「分かった〜!!(変なの引きませんように…)」

"よーい…ﾊﾟﾝｯ!!"

勢いよくスタートしリレー部分では1位に

"きゃー!!"
"阿部くーん♪頑張って〜♡"

菊「すげぇ声援(笑)」

『阿部君頑張って〜!!』

1位をキープしたままいよいよお題箱へ紙を引き見た瞬間、固まった阿部

早「？どうしたんだろ」

菊「阿部〜急げー!!」

しばらく停止した後一目散にこちらに走って来た

亮平「ﾊｧﾊｧ…上野!!一緒に来て!!」

『…えっ?!私?!』

そのまま手を引かれゴールまで一緒に走る

『(どうしよう…阿部君と…手繋いでる…////)』

全力疾走したかいもあり私たちは1位でゴールした

『ﾊｧﾊｧ…ﾊｧﾊｧ…やった!!阿部君1位だよ♪』

亮平「ﾊｧﾊｧ…上野のおかげだよ♪ありがとう」

さわやかに微笑んでる其の姿に心臓の鼓動がいっそう高まる

それにまだ手は繋がれたままだ

『あ、阿部君…手……////』

亮平「ん？…あぁぁ!!ごめん…////」

慌ててパッと離されたその手に名残惜しい気持ちもあったが平常心を装った

無事に競技が終わり陣地に戻る時

『ねぇ阿部君聞いてもいい？』

亮平「ん？」

『なんてお題だったの？』

阿部は一瞬黙り込み

亮平「あ〜………"名前に地名が入ってる人"だった」

『…なるほど、だから私か〜納得(笑)よかった上野って苗字で！初めて自分の名前で得したかも(笑)』

そういうAは嬉しそうに早紀たちの元に駆け寄って行った

亮平「ほんとの事なんて言えるわけないだろ………////」

そんな後ろ姿を眺めながら聞こえない声で呟き

自分の手の中にあるくしゃくしゃな紙を見つめた


お題 "あなたの好きな人"

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