甘くて苦い恋の味２ (ページ7)

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次の日私達は三輪さんのお父さんの設計事務所へ向かった

三輪さんのお父さんに今までの経緯を説明すると…

三父「君たちは大変な誤解をしているよ、私は松浦くん達の父親ではない。別の人だよ」

遊と亮は目を見開き、ただ黙って見つめていた

三「しらばっくれんなよ！父さん！」

三父「しらばっくれてなんかない。何を思い込んでいるのか…」

三輪さんが言うにはお母さんの日記に千弥子ママと浮気をしてその子供を産んだと書いてあったらしい。

遊「僕達は祖母が父宛に出した手紙を偶然見つけてしまって…前の恋人との赤ちゃんが居る女性と結婚して幸せなのかと書いてありました」

三父「それが私だと…」

亮「父がハッキリ言った訳ではないみたいですが、祖母はそう思ってたみたいです。」

三父「そうか…」

遊「本当にあなたじゃないんですか？だって何も無いのにあなたと母の事を誤解するなんて不自然です！ほんとの事を言ってください！お願いします！」

ここまで取り乱した遊を見るのは初めてで驚いた。亮も隣で戸惑っている

亮「遊、落ち着け…」

三輪さんのお父さんの話によると、確かに千弥子ママに好意を寄せて何度か食事に誘ったがそれ以上にはなれなかったという。その当時既に大学時代から付き合っている恋人がいたのでその人がほんとの父親ではないかと言っていた。

先輩はお父さんのいい加減さにとうとう怒りだし、私達は必死で止めに入った

亮「もういいよ、悟史さん」

遊「もういい…」