甘くて苦い恋の味２ (ページ46)

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━━━━4年後

『ありがとうございました♪』

将暉「A、それ片したら上がっていいぞぉー…今日迎え行くんだろ？」

『あっ！そうだった！いつもごめんね』

私は22歳になった

大志のお兄さん、将暉さんの店で将暉さんの奥さんと一緒に働いている

奥「Aちゃん！昨日シチュー作り過ぎちゃったから持って帰って♪」

『うわぁ♡助かる♪ありがとう！』

将暉「帰ってから作るの大変だろ？」

『んー…でも夕飯は交代で作ってるし、家事してくれるだけでも有難いよ』

将暉「あんま無理すんなよ、いつでも頼ってくれていいんだからな！」

『ありがとう、将暉さん』

将暉「あ、そうや。今度の週末大志が遊びに来る言ってたわ。また連絡くる思うけど」

『わかった！てか最近良く来るね〜…大学生ってそんなに暇なのかな(笑)じゃあ、お疲れ様でした！また明日』

私は自転車に乗り自宅に帰った

帰る途中に、携帯が鳴り

Y講義早く終わったから迎え行ったよ

『助かった〜…』

駅から遠いのが不便だけど、家賃が安いから我慢な2LDKのマンション

少し古いからエレベーターがないのが欠点かな

今日も3階までクタクタな足で上り玄関を開ける

ガチャ…

『ただいま〜！』

「ママ〜おかえりなさい♡」

とてとてと走ってきて私の足にギュッとしがみつく私の宝物

『亮太ただいま♡』

ギュッと抱き締めれば1日の疲れなんて吹っ飛んじゃう

そんな私を迎えてくれたのは…

「おかえり」

『ただいま、迎えありがとうね…遊』

遊「いいよ、講義早く終わったから。亮太〜風呂入るぞ〜」

亮太「うん♪入る〜」

私は今、遊と一緒に暮らしている

3年前無事に亮太を産んだ事を伝えたら一緒に住もうと言ってくれた

大阪の自宅から京都の大学まで通いながら一緒に亮太を育ててくれてる

遊がいなかったら私は今こうして居れなかったかもしれない

知らない土地で1人で子供を育てる事は私には出来なかった

本当に感謝しかない

お風呂から遊と亮の笑い声を聞きながら貰ったシチューを温めていると

━━━━今話題の若手イケメン俳優吉沢亮さんを特集!!

『亮…頑張ってるんだね』

テレビの中で笑う亮の姿に自然と頬が緩んだ