甘くて苦い恋の味２ (ページ5)

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━━━━函館山

『うわぁ…綺麗』

光「ホント！これって写真で撮ったら綺麗に写るかな♪」

そんなはしゃいでいる私達の様子を遊亮は微笑ましく見ていた

そんな雰囲気に飲まれ我に返った私達は聞いた

『そう言えば話ってなに？』

遊「お前らあの日の事まだ根に持ってんだろ」

光「そんな事ない！」

亮「じゃあ何で俺たちの事避けるんだよ！」

『避けてなんかないいつも通りだよ』

光「遊達ちょっと自意識過剰なんじゃない!?」

一瞬言い過ぎたと思ったが時すでに遅し

遊「わかった、もういいよ。亮行くぞ」

遊亮は私達に背を向け歩き出した

『ま、待って！亮！』

光「遊！ごめん！怒んないで！」

私達は、後を追いかけ引き止めた

光「だって…凄く寂しかったんだもん…関係ないなんて言われて、またあんな事言われるくらいならこっちから距離を置いた方がマシだって思って…」

『光希にひどい事言った遊も許せなかったけど、亮に秘密にされてた事がショックで…』

亮「A…」

遊「ごめんな、心配してくれてんのわかってたのに何にも説明しないで隠すばっかで…お前らにはずっと黙ってるつもりだった」

亮「よけい心配させるだけだと思ったしな…けど隠す事でお前らが離れていくのは嫌なんだ絶対」

遊「だから全部話すよ」

『え…なに？』

亮「俺らは松浦要士の息子じゃない。母さんと結婚前の恋人との間にできた子供……それが俺らなんだ」

光「な、何言って…」

遊「俺らの実の父親の名前は………三輪…三輪由充だ」