甘くて苦い恋の味２ (ページ27)

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あの喧嘩から数日光希と遊は全く口をきかないまま夏休みに入ってしまった

あたしは茗子の自宅に行き真相を確かめる為にすずちゃんに渡された写真を見せた

茗「何よこれ…!?確かに松浦君と行ったけど…」

『すずちゃんが偶然見たって…』

茗「えっ!?すずちゃんが!?そんなはずないわ…だってこの美術館本当はすずちゃんと3人で行く予定だったのよ？」

『えっ…じゃあこれって…』

茗「何考えてるのかしら…あの子」

『光希と遊を別れさせたいのかも…そんなことさせるもんですか！光希の事泣かせて…許せない…！』

私は三輪先輩と一緒にすずちゃんの家に向かった

す「Aさんがすずに会いたいなんて嬉しい♪どうしたんですか？」

『すずちゃん、この写真偶然見たって嘘だよね？』

写真を見せると明らかに動揺したすずちゃん

す「…!?な、なんの事ですか？すず全く…」

『とぼけないで!!』

ビクッ…

三「小石川…」

『私凄く怒ってるの…これ以上嘘つくんだったら…タダじゃおかない』

私の剣幕にすずちゃんの顔色がみるみる青くなっていき

す「…ｯ…ご…ごめんなさい…!!茗子さん遊の事好きなのに光希さんがいるせいで諦めたのがなんか許せなくて、だからすずが…」

『ちょっと待って…！…茗子が遊を好き…？』

す「だって忘れられない人がいるって…もう叶わないけどって…」

『それって…』

三「名村の事だろう…」

す「名村…誰それ？」

三「すず…お前の勘違いだ」

す「えぇ!?ウソ!?だって光希さんホントに抱き合ってたもん！」

『あれは、貧血になった時に受け止めてくれたんだって』

す「そんな…」

この大騒動は全てすずちゃんの勘違いによるものだった

次の日すずちゃんは改めて光希に謝罪し一件落着と言いたかったのだが…