ヒロイン大好きだからモブになりたいけどなんかなれない【ハイキュー！！】

番外編　モブとチョコ ページ32

.NO side
2月14日


2年フロア



女子「あれ？なんか今日田中来るの遅くない？」


女子「西谷もー。めっちゃギリギリだったよね」


田中「ねねね寝坊しただけだよなノヤッさん？」


西谷「そそそそうだけど？」






明らかに挙動不審だが女子はなんとなく察し、何も言わなかった





……そう、今日は





田中「…下駄箱と机の中にやつはいませんでした」


西谷「俺もだ」




バレンタインである






2人は本人がいるとチョコ入れずらいかなーと思い、ギリギリに登校したが、残念ながらお目当てのものは入ってなかったらしい





田中「まぁいいさ、俺たちにはマネージャーがいるからな！！！！」


野球部「くっそ…なんでバレー部のマネージャーは顔面国宝の集まりなんだよ！！！」


サッカー部「一年のAさんとかマジ可愛いよなぁ…」


西谷「は？？もっかい言えやゴラァ」







3年フロア






3年の方は2年に比べ、比較的穏やかな雰囲気が漂っている






流石に3年にもなると余裕が出てきたりするのか…と、思ってしまう人がいるだろう





逆である






澤村「おいスガ、隠してないで正直に見せなさい」


菅原「だったら先にそっちを見せてもらおうか？え？」


男子「んだよお前ら！貰えてない俺らの気持ち考えろよ！」


東峰「まーた今年もやってるよ」






表に見せないだけで、裏では壮絶な拷問が行われており、それを女子は知らない





そう、3年にもなると周りにはカップルが多い




だからこそ非リアの人たちはどの学年よりも燃えているのだ







そして3年間築き上げてきた
「俺バレンタインとか興味ねーし」系男子を演じる力は神の領域に達していた






女子「ねーねー、スガにチョコあげたんでしょ？」


女子「あー。まあね」


女子「好きなの？」






ふいにそんな会話が聞こえてくる




その瞬間、いがみあっていた2人は動きを止めた






なんて返って来るのか…と男子たちの間に緊張が走る






女子「好き？なわけ笑笑笑笑。
　 お返しのお菓子がちょー美味しいからあげてるだけ」











3年生事情は大変である

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