ハッピーエンドは、ジェシーくんと

未来を考えた日 4 ページ41

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「なな！ななちゃん！！」




「あっ！ママだ〜！
ジェシー、Aちゃん！ママがきたよ！」






息を切らしながら走ってきたらしいななちゃんのママ。
ぎゅーってななちゃんを抱きしめると、今度は俺たちに向き合う。

「娘さんが離れたくないっておっしゃって…このお二人が、ずっと遊んでくださってたんです。」って、迷子センターの人がななちゃんのママに俺たちを紹介する。





「えっ…、あの、えっ！？ちょ、ちょっと、嫌だ！
ジェ、ジェシーくんとAちゃん！？

もう色んなことでパニックで…！！」




「なんか今日こんなの２回目〜！
へへ、お母さん、どうも、ジェシーです。」




『白雪Aです。
ななちゃんと遊べて楽しかったです！』







長居するのもあれだし、じゃあ！って俺たちはお暇。
ななちゃんに「クマさん見て迷子になるなよ！」って伝えるのも忘れずに。

ママに抱っこされたななちゃんは名残惜しそうにずっと俺たちに一生懸命ちっちゃな手を振ってた。







ああいうの見ると子ども欲しくなるよねぇって何気なく呟いた俺の一言に、「私もジェシーの子どもが欲しいなぁ」って笑顔のA。


そういうとこよ、どうしようもなく虜にさせるのって。
ホント、この子からは逃れらんないなって嬉しいため息をついた、そんな幸せな日。








ジェシーくんと、紡ぐ日々。


赤ちゃんの服を嬉しそうに選ぶ君や、ななちゃんを抱き上げて、優しく話しかける君に、君との未来を見た気がした。


きっと、俺たちの子どももこんなふうに可愛がってくれるんだろうな、って君との未来を夢見た。








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