君が異性に変わった日 2 ページ7
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Aの横にいたのは、なんかイケメンっぽい剣道男子。
きっちりと袴を着こなして、防具入れを持つ姿はたぶん彼もAと同じようにかなり強い選手なんだと思う。
綺麗に刈られた短髪に、すっと伸びた背筋。
茶髪で長髪、歌やダンスが仕事の俺とはまるで、正反対のような気がした。
照れたように、ふにゃんと笑うA。
顔を赤くして、パタパタと火照った顔を扇いで。
何それ。
そんな恋する女の子みたいな姿、俺、見たことないよ。
気づいた時には、身体が動いてた。
「お兄さん、ごめんね？この子、俺のなの。」
『え、ジェシー！？』
貸して、って乱暴にAの腕から防具セットを奪って、その細い手首を引っ張って。
制服着てるから、スカートで歩きにくそうなのに、ただただ無言でズンズン歩く。
結局会場を出るまでずーっと無言で、振り返れば、気まずそうに下を向いたA。
あぁ、俺、やっちゃった、かも。
『あのっ、話、聞いてた…？』
何なの、その不安げな顔。
俺に聞かれちゃマズイ話、してたのかよ。
「…別に、聞いてないけど。
ごめん。俺のとか、そんな深い意味じゃないから。」
『私もごめん、すぐ出ればよかったのに、時間、かかっちゃって。』
お互い一言ずつ紡いで、後は無言のまんまレストランへ。
いつもならお喋りしたり、ふざけ合ったりするのに珍しくお通夜みたいに静かな俺たちを見て、お互いの両親は何も言わず。
きっと、俺たちの気持ちになんとなく勘付いてたんだろうけど。
「ねぇ、Aちゃん。今日我が家に泊まって行かない？」
『え、でも…。』
「ねぇ！それがいいよ！私もAちゃんとお喋りしたいもん！」
でも、の後ろには何が続くんだろう。
試合で疲れてるから。
明日も練習があるから。
それとも、彼氏がいるから…？
「ねぇねぇ、Aちゃん！泊まってよ〜！」
「うるさいなぁ。」
「なに？お兄ちゃん怖っ。」
騒がしくAが泊まるのを催促する妹に少しだけ八つ当たりをして、事務所から電話、なんて分かりやすい嘘をついて店を出る。
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まるちゃん(プロフ) - りょうさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます！Twitterの方にもお二人のお話たくさんありますのでぜひ遊びに来てくださいね(*´꒳`*) (2023年3月1日 10時) (
レス) id: b0a219297e (このIDを非表示/違反報告)
りょう(プロフ) - 末ズ担なので森本さんの作品に続きこちらも一気読みしちゃいました…！素敵なお話ありがとうございます！！すっかりまるちゃん様のファンです！何度も読み返します(*^^*) (2023年3月1日 2時) (レス) @page50 id: 57a859145d (このIDを非表示/違反報告)
まるちゃん(プロフ) - まぐろさん» コメントに気づかず、申し訳ありません！目黒さんの方にも幸せになって欲しい！ってコメントくださってましたもんね(*´꒳`*)こちらでは、存分に幸せになっていただきました！♡ (2022年1月7日 22時) (レス) id: b435b572fa (このIDを非表示/違反報告)
まぐろ(プロフ) - ジェシーが幸せそうで嬉しいくなりました！何回も読み直すほど大好きです！ (2021年12月18日 22時) (レス) id: 413233b421 (このIDを非表示/違反報告)
まるちゃん(プロフ) - maru05032さん» 嬉しいコメントをありがとうございます♪どちらが先に出せるかはわかりませんが、楽しみにお待ちくださいね(*´꒳`*) (2021年10月10日 11時) (レス) id: b435b572fa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まるちゃん
| 作成日時：2021年9月22日 19時
