#密かな片思い。 ページ10
[ 道枝 side ]
朝、1個早い電車に乗って
スマホを見て笑う君を見つめていた。
3年2組の橘A。
まるで紫外線に当たったことがないかのような
透き通った白い肌に、
高くまとめられたポニーテール。
周りの女子よりちょっと真面目な
膝上丈のスカートに黒髪。
どうしてこんな惹かれるんだろうって思うけど
橘さんの笑顔は、
誰よりも魅力的だった。
今日も幸せそうに微笑んでる。
一体そのスマホに何があるんだって
ちょっと気になってしまう… …
俺の視線に気付いたのか
顔を上げた彼女と目が合った。
やっべ、、凝視しすぎた… 。
でも、タイミングのいいことに
ちょうど下車駅に着いた。
彼女は電車から降りるなり
よし、と何かを意気込んでいた。
ふっ、可愛い… …。
.
.
.
駅から少し歩いたところに
すぐ学校がある。
正直、校門を通り抜ける瞬間が
1日で1番嫌いな時だ。
女「 みっちーだ!!おはよう! 」
女2「 きゃああ!目が合っちゃった! 」
女3「 やばい… かっこい、 」
と、あれこれ言葉が飛び交う中、
俺はなるべく相手をしないように急いで通り抜ける。
俺はまだいいとして
周りに迷惑だから
本気でやめて欲しい… 。
こうして俺の1日が始まった。
.
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作者名:hani | 作成日時:2020年4月24日 23時