#だいすき。 ページ2
「 うん、そうだね。… …会いたいね? 」
たまにプッと可愛いこと言っちゃうAは
僕のこの繊細な心を
ズシッと鷲掴みする勢いでときめかせる。
龍『 僕はその何億倍も会いたい 』
「 何それ 」(笑
龍『 会いたい会いたい会いたい! 』
「 ふふっ、可愛いな〜龍ちゃんは 」
彼女の笑い声を聞くだけで
どう微笑んでるとか全部想像できるほどに
大好きなんだ。
今隣に居たら、絶対抱きしめてるし
なんならずーっとそのまんま。
だからたまに会える日は
本当に1日中くっ付いてる。
Aが住んでいるのは
ここから少し離れた大阪。
新幹線で行けばあっという間だけど
今の僕にはそんな時間すらない… …。
「 ねえ、本当に寝なくて大丈夫なの? 」
龍『 Aが寝るまで起きとく 』
「 そんなこと言っていっつも先に寝るじゃん」(笑
龍『 今日は絶対起きとくもんッ 』
こんな何気ないやりとりが
僕の1番の癒しなんだよね
彼女とは幼稚園で出会った。
親同士も仲良くて、休日も一緒に遊んだり
お泊まりしたり。
でも、中学生になるときに
家の事情でAは大阪に引っ越した。
僕は彼女のことを好きだっていう自覚があったから
本当に嫌で泣いたし、拗ねたし。
でも、何やっても引き止められなくて。
そのまま月日が流れた。
中2になる頃にはお互いスマホを持たせてもらえて
なんとか連絡を取ることができた。
そうしてるうちに
僕の気持ちがどんどん大きくなって… …
久々に会えた日に、勇気出して想いを伝えた。
丁度今から4年前。
龍『 何してるの? 』
ひとり浜辺でしゃがみこんでいたA。
その日は僕の家族と彼女の家族で
キャンプをしていた。
「 貝殻集めてるの!可愛いでしょ〜 」
ニッコニコの笑顔でそれを見せてくれた。
正直、Aばっか見てたから
どんな貝殻だったとか全く覚えてない。
でも、嬉しそうに楽しそうにしてるAを見て
やっぱり好きだなって思い直した。
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作者名:hani | 作成日時:2020年4月24日 23時