１９ ページ19
「…あ、ジェシーくん…！」
コップをふたつ、手に持ったジェシーくんが思いっきり男の人を睨んでいた。
ジェシーくんはコップを棚に置くと、私の腕を強引に引いて男の人の腕の中から抜け出させてくれる。
そして、その勢いのまま私のことを守るように抱きしめる。
…え？ジェシーくん？//
ジェシー「人の彼女に手ぇ出さないでくれる？」
ジェシーくんは睨み付けたまま、私を抱きしめる手に力を込める。
…なんでそんな堂々と彼女っていう嘘がつけんの…？//
『…チッ、男連れかよ。せっかくナンパ成功出来そうだったのに〜』
残念そうに男の人は舌打ちをすると、くるりと背を向けて去って行った。
ジェシー「…っあ！！Aさん、大丈夫？なんもされてない？」
「え？…あ、うん。平気。腕回されただけだし…」
ジェシー「今すぐアルコール消毒したい」
「あ、そこまでしなくていいよ。」
ジェシー「やっぱAさんと一緒にコップ取りに行けばよかった…ごめんね、怖かったよね。」
ジェシーくんは申し訳なさそうに謝る。
「なんでジェシーくんが謝るの！！大丈夫。むしろ、助けてくれてありがとう。私こそジェシーくんに謝りたいよ。ごめんね、彼女だなんて嫌な嘘をつかせてしまって…」
私はそう言って深々と頭を下げる。
ジェシー「え！？Aさんは被害者なんだから謝んないで！！俺、だってAさんのこと彼女って言えて嬉しかった…あっ、」
「…え？」
私は驚いて頭を上げる。
ジェシーくんはしまった、とでも言いたげな顔で口元を抑えていた。
「えっと…ジェシーくん…？///」
ジェシー「…い、今のなし！！…うわぁ〜俺超ダサいじゃん！！」
ジェシーくんは顔を両手で押さえて恥ずかしそうにしている。
…なんか、
「…ふふっｗｗ」
ジェシー「…//？」
なんか、可愛い。
「…ジェシーくんって、なんか可愛いね。」
ジェシー「…それって褒めてる？」
「褒めてるよｗｗ」
ジェシー「笑ってるじゃん！！」
「違う違う！！ジェシーくんが可愛いの！！」
ジェシー「そんなに可愛い連呼しないで…///」
ジェシーくんは照れたように口元を抑えてる。
「なんか、ジェシーくんの新たな一面見れたような気がするｗｗ」
ジェシー「俺は恥ずかしくて死にそうだよ、、、」
「ハハハｗｗｗ」
私とジェシーくんは、ドリンクバーの前で笑い合った。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 749人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
すのうHIINA - シュガーリップさん» シュガーコメントありがとう！！神作品……////更新頑張るね！！シュガーも頑張って！！ (2023年1月20日 20時) (
レス) id: 1662122533 (このIDを非表示/違反報告)
シュガーリップ(プロフ) - この神作品…ヤバすぎる…！！更新、楽しみにしてるね！！ (2023年1月20日 20時) (レス) @page3 id: aff71d2237 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：すのうHIINA | 作成日時：2023年1月20日 20時
