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「え、なんで、」



玄関には紛れもない、松村北斗くんが立っていた。



「Aちゃんが、寂しいと思って。」




目の前にいるのに、電話越しに喋る。




「学校は、」

「抜け出してきちゃった。」



首をコテンと倒してイタズラな笑顔でそう言った。




「そのままでいいから、聞いてね。俺さ、高校入ったばかりの頃から、Aちゃんの事ずっと見てた。綺麗な横顔してるなって。でも、時折見るんだ。儚くて今にも消えそうなAちゃんの顔を。遠くから見てるだけだったから、どうしてそんな顔をするのか分からなかったけど、俺がAちゃんを笑顔に出来たらなって、ずっと思ってたの。」




初めて知った。松村くんがそんなに前から私のことを知っていたなんて。



「2年で同じクラスになれて、すっごい嬉しくて。こんな風に笑うんだ、とか、音楽の趣味が一緒だ、とか、もっともっと、Aちゃんのことを知りなくなった。それで、気づいたんだ。俺、Aちゃんのこと好きだわ。」





…え?今、好きって言われた?

頭が追いつかない。








「だからさ、これからは俺がAちゃんのそばにいたいって言ったら、ダメかな、?」

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kiki(プロフ) - ななさん» ありがとうございます!頑張ります! (2020年6月16日 13時) (レス) id: 7c1277aca9 (このIDを非表示/違反報告)
なな(プロフ) - とても面白いです!更新頑張ってください! (2020年6月8日 1時) (レス) id: edbee8e2a0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:キ キ | 作成日時:2020年6月4日 20時

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