この音に乗せて (ページ30)

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｢岩本さんはお仕事は何されてるんですか？｣

｢辰哉と同じ事務だよ。｣

｢そうなんですね！岩本さん敏腕サラリーマンそうでカッコイイです。｣

｢そんなことないよ笑でも、ありがとう。ヤル気出るよ。｣

私の隣はまたまた松村くんと目黒くんが座っている。

それは別にいいんだけど、目の前には浅葱と照くんが仲良さそうに話している。

｢Aちゃん、明日用事ある～？｣

ご飯も食べ終わって、浅葱を観察していると、松村くんが話しかけてきた。

そういえば、明日振替休日で学校休みなんだ。

｢別に無いよ。｣

｢もし良ければさ、明日出かけない？｣

｢いいけど。｣

｢まじ！やった。｣

松村くんはとびきりの笑顔で喜んでいる。

今日の夜パックしてから寝ようなんて考えている私は結構楽しみだったりする。

ふと、隣を見るとめちゃくちゃ不機嫌そうな目黒くんがこっちを見ていた。

｢目黒くん？｣

｢俺とも出かけてくれるって言ったじゃん。｣

｢あ、ごめん、また今度でもいい？｣

｢しょうがないなぁ。絶対ね？｣

目黒くんは私の顔を覗き込みながら絶対だよ？って何回も言ってきた。