この音に乗せて (ページ13)

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あれから2ヶ月。

6月に入り蒸し暑い日が続く。

うちの高校は6月の後半に文化祭があるため、6月入ったらすぐに準備を始める。

2日間あって、クラスの出し物にプラス個人の出し物や、部活とかの出し物がある。

｢は～い！！！みんなちゅーもーく！！！じゅったんを見てね～！！！｣

｢うるさい。｣

うちのクラスも早速文化祭の準備に取り掛かる。

樹と浅葱が文化祭委員だから前で司会を務める。

仲がいいんだか悪いんだか笑

｢とりあえず、何やるか決めるから、やりたいやつどんどん案出してって！！｣

樹がそう言うと、

｢お化け屋敷！｣

｢メイドカフェ！｣

｢タピオカタピオカ！！｣

クラスメイトがどんどん意見を言っている。

それを浅葱が丁寧な字で黒板に書いている。

｢慎太郎は？！なんかやりたいのねえの？！！｣

何故かいまからテンションMAXな樹が名指しでしんちゃんに聞く。

｢ん～、ねえ！！！｣

聞いたのはいいものの、しんちゃんは何も考えてなかったらしく大声で叫んだ。

私は何でもいいや～なんて思っていたらしんちゃんに話しかけられる。

担任の阿部ちゃんは席替えが面倒らしく2ヶ月経っても元の席順のまま。

｢毎年個人出し物盛り上がってるよね。今年何があるんだろ。｣

｢去年はダンスとかいたよね。｣

｢あー、高地とジェシーと目黒でやってたな。｣

｢ジェシーくんと目黒くんダンス踊れるんだ。｣

｢コーチ飛ばされてる笑｣

｢だって、知らないんだもん。｣

｢ジェシーの幼なじみ！！多分今ジェスとか目黒と同じクラスだから今年も出るんじゃない？｣

｢へぇ。見てみたい！｣

｢じゃあ見に行こ。｣

私たちが話している間にうちのクラスではレトロ喫茶をやることに決まっていた。