一章 [You're so beautiful] ページ1
薄暗い廊下。
コツコツと響き渡る革靴の音。
俺___문 준휘 は豪邸とも言える広い自宅の廊下をただひたすらに歩いていた。
昔からこの廊下は慣れているものだが、引っ越したばかりの幼かった俺には怖いもの意外の何者でもなかった。
15年たった今、俺はすっかり大人になってこの廊下も怖くなくなった。
何が変わっていないか、と問われて言えるものはもう何もなくなった。
あんなに臆病だった俺でさえも夜の街へ行くことが多くなったし、自分でいうのは可笑しいかも知れないが、トレードマークだった笑顔さえもどっかへ消えていってしまっていた。
何しているんだ。俺は。
たまにそんな考えが頭の中を駆け巡ることがある。
そんな俺は今日もまた、夜の街へ出歩いていくのだ。
廊下の赤いカーペットは俺を歓迎してくれているように思えてきた。
また幼いときの話だが、俺はどうもこの真っ赤なカーペットが血に見えてしまって、嫌いだった。
今考えれば、レッドカーペットなんて金持ちの象徴なのに、なぜ喜ばずに恐れたのか。
今でも幼いときの記憶がよみがえるときがある。
あの時は何かに怯えて、自分の好きなように動けなかった。
けれど唯一頼れる弟がいたのは確かだが、もうそんな弟は誰かのもとへ行ってしまった。
一人では広すぎるベッドの上で毎日泣いていた記憶がうっすらと俺の頭には残っていた。
けれどそんな過去に引っ張られても結局は何も変わりはしないのだ。
そう言い聞かせて今までやってきた。
部屋のドアを閉めてあたりを見渡す。
一人にしては広すぎる部屋はどこか殺風景な気がして俺はいろんなものを置いた。
シャネルの香水やら、GUCCIのバッグやら豪華なものは何もかも外にだして、優越感に浸っていた。
コンコン。
綺麗な木の音がして、ドアが開く。
WONWOO「ジュンフィ様」
JUN「何だ。勝手に入ってくるなとまえに言っただろう」
しまった、という顔をしてこちらを見上げてくるそいつは、執事のウォヌだ。
様付けをされるのが苦手な俺はこいつの呼び方が大嫌いだ。
ジュンフィ様、なんて俺に合わないことは承知だ
それでも可愛がってしまう俺は多分こいつにぞっこんなんだろう。
WONWOO「申し訳ございません。ジュンフィさま」
JUN「もう大丈夫だ。で、用は何だ？」
そうきくと上品なスーツの内ポケットから真っ白な封筒を取り出した。
またこちらも真っ白なハンカチに包んで俺に手渡してくる。
JUN「…誰だ？」
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いろは (元 凜)(プロフ) - 面白いです！こういう設定の物好きなので読んでて面白かったです！ (2019年6月10日 18時) (
レス) id: d1b938189b (このIDを非表示/違反報告)
ARMYです！ - ハオヤー！ジュナー！ (2018年9月14日 18時) (レス) id: 33f7dece84 (このIDを非表示/違反報告)
主 - 、さん» すみません。直しました。ちゃんと表示なくなっているでしょうか？フラグが何度試しても外れなくて…。パソコンのバグでした。すみません。 (2018年8月23日 22時) (レス) id: e6da269ced (このIDを非表示/違反報告)
、 - オリジナルフラグちゃんと外しましょう。違反行為です。ルールをちゃんと守りましょう (2018年8月21日 15時) (レス) id: 899b0bd042 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白 兎 | 作成日時：2018年8月21日 13時
