検索窓
今日:6 hit、昨日:3 hit、合計:82,327 hit

38 ページ38

『あのお客様はこっちですから。間違えないように。』

「はい!」

いちいち指図しないとこの人は皿を運べないのかな…。むしろなんで雇った…こんな人!わたしのイライラの発端、3個上のフリーター ウォンギュさん。いかにもフリーターって感じの人。悪く言えば紐っぽい。

休憩時間がウォンギュさんと被り"最悪だ…"と項垂れていると、ウォンギュさんが話しかけてきた。

WK「Aさんって彼氏とかいるんですか?」

『あ〜前まではいましたけど。今はいませんね。』

WK「そうなんですか…。じゃあよく家に出入りしている人は?」

『…へ?』

待ってこの人なんでわたしの家を知ってるの?バイト先は確かに近いけど、わたしの家を知ってるのは大学の人と、ジョンハン、ジスとかぐらいなのに…。

WK「あ…いや、別につけてるとかじゃなくて。僕、Aさんのマンションの近くのボロ屋なんです。」

マンションの向かい…?ちょっと近寄りがたい雰囲気のあるアパートは確かに近くにある。あそこにこの人住んでんの…?…鳥肌止まんないや。

WK「たまたま帰宅してるAさん見かけて声かけようと思ったんですけど〜…綺麗な男性が一緒だったんで。彼氏かな〜って。そしたらこんな僕話し掛けられないじゃないですか。」

だったら今も話し掛けないでくれよと心の中で突っ込んだ。

WK「何度かその男性を見かけたんで、彼氏かな〜って。でもいないんですね。」

意味深な笑みを浮かべるウォンギュさん。
……気色悪い。不気味。気持ち悪い。もうマイナスなイメージしか持てないこの人!

いつもなら終わらないで欲しい休憩時間が、ものすごく早く終わって欲しかった。

39→←37



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (39 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
229人がお気に入り
設定タグ:seventeen , せぶち , セブチ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ミヤビ | 作成日時:2016年5月22日 10時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。