片想いの行方 (ページ23)

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『でも…振られたから何もないよ。確かに大学入ってからもジョンハナの事引きずってたの。でもね、ウォヌに出会ってから彼のことはさっぱり忘れた。…でもそれでも、例え片想いでも言った方がよかったのかな…？』

さっきから何も言わないウォヌの顔を覗く。

WN「………あの人、綺麗な顔してるよね。」

『へ？』

ウォヌの言葉に思わず拍子抜けした。

『確かに綺麗な顔してるけど…性格はジャイアンみたいだしガサツだし…人遣い荒いよ…。』

WN「……あの人のどんな所が好きだったの？」

『え…？何が好きだったのかな…分かんない…。』

WN「ふーん。」

そう言ってウォヌは頭を掻く。…いつしかのジョンハンみたいに。

WN「あの人は３年間想われてたのに、俺は１年しか想われてない。悔しい。……かも。」

なんていうから、ウォヌが可愛くて仕方ない。ぎゅうっと抱き締めた。

WN「…Aは、俺の事どう思ってるの？」

『どう…って。特別だよ？』

WN「…ジスヒョンとかあの人とかの事は？特別？」

『ん～…確かにどの高校時代の友達より大事だけど…。ウォヌの特別とはまた違う。ジス達は…切っても切れない縁っていうか…』

WN「…………今日なんの日か知ってる？」

『今日？』

カレンダーに目をやる。……待って。ハートのシールが付いてる。ハートのシールは…

『き……ねんび…』

WN「…そうだよ。」

ハッとしてウォヌの顔を見ると、わたしの顔をしっかりと捉えていて、視線が外せなかった。